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新卒の旅が始まる!遊び心でカルチャーに溶け込むオンボーディング施策 OJT STAMP RALLY「PIXIV PASSPORT」の裏側

こんにちは!ピクシブでカルチャー推進を担当しているmegmilkです。

ピクシブでは7月から新しい期がスタートし、4月に入社した新卒メンバーはOJT期間を終えて各部署に本配属されました。新しい環境での第一歩を踏み出した彼らが、一日も早く会社に馴染み、のびのびと力を発揮できるよう、私たちピクシブでは毎年オンボーディングの企画に力を入れています。

ピクシブのオンボーディングは、ただ業務スキルを学ぶだけではありません。私たちが大切にしている「創作活動を、もっと楽しくする。」というミッションや、その根底にあるカルチャーに、楽しみながら自然に触れてもらうことを重視しています。

今回は、そんな想いから生まれたピクシブ独自のオンボーディング企画「PIXIV PASSPORT」について、企画が生まれた背景から5年間の歩み、そして実際に体験したメンバーの声まで、その裏側をご紹介します。

この記事が、ピクシブに興味を持ってくださっている方や、他社で採用や組織づくりに関わる方にとって、少しでも参考になれば幸いです!


すべてはコロナ禍から。「PIXIV PASSPORT」に込められた想い

この「PIXIV PASSPORT」という企画が始まったのは、2021年のことでした。今年で5回目となるこの企画には、当時の切実な悩みと、今も変わらず受け継がれている想いが込められています。

込められた想い
・会社の雰囲気(カルチャー)を知って、早く馴染んでほしい
・新卒に、ピクシブにいる愉快な仲間たちのことを知ってほしい
・ピクシブの愉快な仲間たちに、新卒のことを知ってほしい

入社したばかりの頃は誰でも、期待と同じくらい緊張や不安を感じるものだと思います。特にリモートワークが中心になると、隣の席の先輩に気軽に質問したり、ランチの雑談から仲良くなったりといった、以前は当たり前にあったコミュニケーションの機会がどうしても減ってしまいます。

そこで、「ただ待っているだけでは生まれない出会いを、遊び心と仕組みの力で後押しできないか?」と考えたのが、この企画の原点です。


手探りで始まった企画が、毎年恒例の文化へ。5年間の歩み

今ではすっかりピクシブの春の風物詩になった「PIXIV PASSPORT」ですが、最初は本当に手探りの状態からのスタートでした。

【第一章:誕生(2021年)】失われかけた“当たり前”の再設計

初回に企画設計を始めた2021年は、世の中はコロナ禍の真っ只中にありました。 今までオフィスにいれば「なんとなく自然とできていた」雑談や、隣の席のメンバーや、先輩たちから伝わるピクシブのカルチャー。そんな当たり前だった大切な物が失われかけていることに、私たちは強い課題感を感じていました。

「もっと良い形で、意図的にその機会を創りだし、今後も維持出来るようにしよう」。そんな想いから、このプロジェクトは始動しました。偶然に頼るのではなく、ピクシブらしい遊び心のある「設計」によって繋がりを生み出す。その答えこそが、新卒が冒険しながら仲間を見つける「PIXIV PASSPORT」だったのです。

当時、設定した企画意図は今でも「PIXIV PASSPORT」の根幹になっています。

企画意図
・新卒同士が仲良くなること。
・ピクシブならではの「遊び」で、チームとしても「普通」の一歩先を目指せるようになること。
・ピクシブ社員達と馴染めるきっかけを提供することで、新卒同士や、新卒と既存社員とのコミュニケーションがより円滑になること。

【第二章:進化(2022年〜2023年)】「遊び心」をプラスして、もっとピクシブらしく

初年度の評判がとても良く、「PIXIV PASSPORT」という名前とともに、企画は毎年恒例のものとして定着していきます。この頃から、運営チームは前年度の新卒たちの声を聞きながら、ミッション内容を少しずつアップデート。「1年先輩とグッズを作る」などといった、より「ピクシブらしい遊び」を取り入れたミッションも加わり、企画がどんどんユニークに育っていきました。

【第三章:深化(2024年〜)】旅の舞台はMMORPG「ピクシブ」へ

そして現在。単なる「新卒のスタンプラリー企画」ではなく、会社全体を巻き込んだ一つの物語として捉え直し、「MMORPG『ピクシブ』」という世界観を企画に持たせました。 会社を一つの「MMORPG(大規模多人数同時参加型オンラインRPG)」に見立て、新卒メンバーをピクシブにやってきた「新たなプレイヤー」、既存メンバーを「同じ世界を創るプレイヤー」という設定にすることで、「教える/教えられる」という一方的な関係ではなく、「一緒に旅する仲間」という意識をみんなで共有する。この世界観が、企画をより一層楽しいエンターテインメントにしてくれました。

このように「PIXIV PASSPORT」は、5年間かけて参加者の声に耳を傾けながら成長してきました。ずっと変わらないのは、「新しい仲間を歓迎し、みんなで楽しもう!」という気持ちです。


パスポートを片手に!3カ月間の旅路

新卒メンバーは、OJT期間の開始と同時に「パスポート」を手にし、約3ヶ月のOJT期間で様々な「実績(ミッション)」のクリアに挑戦します。実績を一つクリアするごとに「1マイル(=スタンプ1個)」が貯まり、集めたマイルに応じて景品がもらえる。そんな冒険心をくすぐるスタンプラリー形式のゲームになっています。

やってみたいことやできることから挑戦していけるミッション

プレイヤーである新卒メンバーに課される「実績」は全部で十数個。これらのミッションには、楽しみながら挑戦できる、ちょっとした工夫をしています。

<実績の例>

  • 自分の所属するチーム以外の10人と話す
  • 1年先輩の新卒メンバーと話す・面談する・懇親会する
  • 自己紹介のesa(エサ)*1を書いて☆を10個以上もらう
  • 社内ラジオを視聴または運営する
  • いずれかのz-channel*2に参加し会話する
  • 社内の誰かと一緒に#P-HUB*3に参加する
  • pixivFACTORY*4でどんなグッズを作りたいか25新卒全員で話し合ってまとめる ※ 実際に制作する場合は費用の補助あり
  • 事業部長と1on1する

もちろん、実績をすべてクリアすることが目的ではありません。ミッションに挑戦する中で、自然とたくさんのメンバーと話したり、同期と協力したりする。その一つひとつの経験が、いつか仕事で活きるかもしれない。そんな偶然の出会いや繋がりが生まれる「きっかけ」になればと思っています。

旅の終着点「遊び心」あふれる景品たち

ミッションクリアの楽しみをさらに盛り上げてくれるのが、集めたマイルに応じて贈呈される景品です。この景品選びにも、実はピクシブらしいこだわりがあります。

ただ豪華なものを選ぶのではなく、「新社会人としての生活を応援するもの」や「ピクシブが大切にする“好き”を追求するきっかけになるもの」、そして「チームでの達成をみんなで分かち合えるもの」といった視点で、毎年運営チームが選んでいます。

例えば、今年の景品にはこんなものがありました。

  • 忘れ物防止タグ:「あなたの⼤切なモノを⾒つけてくれる」というコンセプトで、新社会人生活で増えるであろう大切な持ち物を無くさないように、という応援の気持ちが込められています。
  • PIXIV TICKET:PIXIVのサービスに使える5000円分の利用券です!「きみの好きが、ここにある。」というメッセージと共に、自社サービスへの理解と自分の「好き」をさらに深めるために使ってほしいという、ピクシブらしい願いが込められた景品です。
  • 焼肉セット:これは新卒メンバー全員で目標を達成した時のチーム景品です。「みんなの成果を“おいしい”に変えて」というテーマで、お互いの頑張りを分かち合い、同期や家族との食卓を楽しんでほしいという想いから選ばれました。

このように、景品一つひとつにもストーリーがあり、旅を終えた新卒メンバーへのエールとなっています。


全社員が「プレイヤー」。カルチャーを体現する、私たちの関わり方

このMMORPG「ピクシブ」のプレイヤーは、新卒社員だけではありません。私たち既存社員も、同じ世界を創り、冒険を共にする「プレイヤー」の一員です。この「新しい仲間を会社全体で歓迎し、サポートする」という姿勢は、実はピクシブが大切にしている理念(MVV)そのものなのです。

「PIXIV PASSPORT」を運営する上で、私たちは既存社員のみなさんにこんな「心得」を伝えています。

既存メンバーに向けて展開されている資料

これは、ピクシブのバリュー(価値観)である「With Open Minds(多様な好きを受け容れよう。)」や「Entertain(遊び心で楽しませよう。)」を、具体的な行動に落とし込んだものです。

新しいメンバーを温かく迎え入れ、多様性を受け入れる。そして、どうせなら仕事もコミュニケーションも、遊び心を持って楽しんでしまう。こうした一つひとつの行動が、私たちのミッションである「創作活動を、もっと楽しくする。」に繋がっていくと信じています。

「PIXIV PASSPORT」は、新卒のためだけの施策ではありません。私たち既存社員にとっても、新しい仲間と交流することを通じて自分たちのカルチャーを再認識し、理念を体現する機会となっています。会社全体を巻き込んだこの企画を通じて、ピクシブのカルチャーは毎年、新たなメンバーへと継承されています。

会社全体で支える新卒育成プロジェクトの裏側

ところで、「PIXIV PASSPORTは、具体的に誰が運営しているの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

この企画は、実は人事担当が統括する「新卒育成プロジェクト」の一部です。このプロジェクトは、新卒のみなさんが7月1日の本配属に向けて安心してスタートを切れるよう、4月1日から6月30日までの3ヶ月間、様々なチームが連携して動いています。

具体的には、このプロジェクトは大きく3つの柱で構成されています。

  1. 新卒研修:社会人としての基礎や、各職種の専門スキルを身につけるためのプログラムです。
  2. OJT期間:仮配属先で業務を経験しながら、先輩社員がメンターとして日々の成長をマンツーマンでサポートします。
  3. PIXIV PASSPORT:そして、この記事でご紹介している「PIXIV PASSPORT」です。業務スキルとはまた違う、ピクシブのカルチャーを体感し、社内に楽しく溶け込んでもらうことを目的に、私たちカルチャー推進部が企画・運営を担当しています。

このように、「スキル」「実務」「カルチャー」という3つの側面から、部署を横断したチームが一体となって新卒のみなさんをサポートしています。「PIXIV PASSPORT」は、単なる楽しいイベントというだけでなく、会社全体の育成方針に基づいた、大切なオンボーディング施策の一つなのです。


旅を終えた新卒たちと、それを支えたメンター陣の声

「実際、参加してみてどうだったの?」という点が一番気になりますよね。そこで、この「旅」を体験した新卒メンバーと、彼らを支えたOJTメンターの声をいくつかご紹介します。

新卒メンバーの声

  • 業務以外で部署の違う人と話す機会は、こういう企画がないとなかなか作れないので、とてもありがたかったです。
  • 「PASSPORTのミッションで…」という枕詞があったので、話しかける心理的なハードルがぐっと下がりました

入社直後は、誰かに話しかけるだけでも少し勇気がいるもの。「PASSPORTのミッションで」といった一言が、その一歩を踏み出すための「きっかけ」になっているようで、新卒メンバーの不安を和らげる手助けになっているのかもしれません。

OJTメンターの声

  • メンティーが普段関わらないメンバーと楽しそうに話しているのを見て、安心しました。業務の話だけでなく、趣味の話で盛り上がっている姿を見て、会社に馴染んでいっていることを実感できました。
  • PASSPORTの進捗確認がメンティーとの定期的なコミュニケーションのきっかけとして非常に有効でした。『最近どう?』と切り出すよりも、『PASSPORT進んでる?』と聞く方が、お互いに会話を始めやすかったです。

メンターの視点からも、この企画がメンティーの成長を後押しするだけでなく、チーム全体のコミュニケーションを円滑にするなど、いろんな良い効果が生まれていることがわかります。

おわりに

「PIXIV PASSPORT」は、私たちが大切にしている「遊び心」「オープンなコミュニケーション」「チームワーク」といった価値観が詰まった、ピクシブらしさの象徴のような企画です。

この3ヶ月間の旅を終える頃には、新卒メンバーはたくさんのメンバーと顔見知りになり、同期とはより深い関係値が構築できているはずです。そして何より、「ピクシブで働くのって、なんだか面白いかも」と感じてくれていたら、企画運営している私たちにとって、それ以上に嬉しいことはありません。

この記事を読んで、ピクシブの雰囲気やカルチャーに少しでも興味を持っていただけたら、そして「この旅に参加してみたい!」と思っていただけたら幸いです。

未来のプレイヤーの皆さんと、パスポートを片手にこのMMORPG「ピクシブ」で一緒に旅できる日を、心から楽しみにしています。

*1:社員が自分の考えや想いをテキストで自由に発信することができる社内ツール。気に入った書き込みには☆をつけることができます

*2:部活動のような社内コミュニティ。 (参考)紹介記事

*3:会社が主導して創る任意参加の交流機会。 (参考)紹介記事

*4:誰でも簡単にグッズ制作ができるサービス (参考)サービスサイト

megmilk
2023年7月中途入社。ピクシブのカルチャーを推進しています!乳製品が大好きでコーヒー店でのカスタマイズは必ず「ミルク多め」です。