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お絵描きの楽しさを知るための仕掛けをつくる! 「ラクガキ大戦争」ができるまで

こんにちは。 pixiv公式企画を担当している投稿体験チームのnishiokaです。 投稿体験チームでは、オリジナル作品を増やしたり、pixivに楽しんで投稿して貰うための企画を考えています。 今回はpixivで開催している公式企画について紹介します。

pixivでは企業とのタイアップやpixivが公式で開催している企画など、イラストを活用した様々な企画やコンテストを定期的に開催しています。

これまで、pixivの擬人化キャラクターを描いて投稿する「ピクシブたんを描こう!」企画や、ハロウィン、クリスマス、正月などの季節に合わせた企画を運営してきました。

今年からは、これまでのただ投稿するだけの企画ではなく、投稿する以上に何か新鮮な気持ちでお絵描きを楽しめるような仕組みを作ろうということで、企画を進めています。

例えば、pixivでは、1年のうちバレンタインデーの時期は正月に次いで2番目に投稿数が多くなります。そこで、より多くの人が楽しめるようにと「バレンタイン」をテーマとした公式企画を開催しよう!ということになりました。

バレンタインに好きなキャラクターからチョコをもらえる?

テーマは「好きなキャラクターがチョコをプレゼントしている」イラストを投稿するというものです。「好きなキャラクター」と設定することで、誰もが描きたいものを描けるようになり、企画に参加しやすくなるという狙いもあります。

企画中には、イラストを特設ページでブックマークすることで、特殊なエフェクトが表示され「好きなキャラクターからチョコをもらえる」体験ができる仕組みにしました。

また、「最もチョコをもらいたいキャラクター」というテーマで人気投票をした中間発表の際には、pixiv内の流行が反映された、納得と驚きのある内容となり、話題となりました。 [https://twitter.com/pixiv/status/831428790022594562]

今年のバレンタインでは、前年より多くのイラストが集まり、描き手も見る人も、楽しんでいただけたかと思います。 結果はこちら

オリジナル作品を盛り上げたい!

そして、今年5月には次の公式企画を考えることになり、投稿体験チームでは「何をメインに絵を描いてもらい、盛り上げるのか?」を考えました。

そこで注目したのが、クリエイターの知識や経験が詰め込まれている「オリジナル」作品です。 pixivでは、二次創作ではなく、クリエイター自身が独自に創作したオリジナル作品には、「オリジナル」タグをつけることを推奨しています。

この「オリジナル」タグがもっとも投稿作品の中で多く、今年5月には300万作品を超えるほどになりました。

「オリジナル作品が評価されやすい仕組みを作りたい。」
「作品を通じたコミュニケーションをもっと活発化させたい!」
「どうやったら、オリジナルを描く楽しみをもっと知ってもらえるのか?」

これらの想いを中心に、投稿体験チームであれこれ懸命に考えながら生まれたのが、今回の企画”ラクガキの世界をテーマとしたストーリー”を描いた「ラクガキ大戦争」です。

ファンアートがあればお絵描きはもっと楽しくなる

※6月26日に募集期間終了。

オリジナルキャラクター投稿企画「ラクガキ大戦争」とは、「彩度の低い色」「淡い色」「鮮やかな色」の3つのチームに分かれ、イラストに付与される「ブックマーク」の総数で対決する企画です。

参加方法はオリジナルキャラクターを描いて、応援したいチームのタグを付けるだけです。

この企画の1つの大きな特徴として、「相手のチームのラクガキを自分の作風で描きかえる」というルールを作りました。

この「自分の作風で描きかえる」こと、つまり他の人の作品に対し、好きな気持ちを込めて描いたイラストを「ファンアート」と言います。

誰もが一度は、自分の好きな作品のキャラクターを描いたことがあると思います。 ファンアートはそんな「好き」を言葉ではなく、絵を描くことであらわすことができます。

絵を描いて評価をもらうこと、コメントをもらうこと、多くの人に見てもらえること... これらのコミュニケーションだけでも、絵を描く楽しさを一層実感できるものですが、自分の作品が他の人にも描いてもらうという体験もまた、特別な喜びがあります。

今回の企画のルールは、そんなファンアートがたくさん生まれて欲しいという気持ちで作りました。

さらに企画を盛り上げるための仕組みづくりとは

さらに企画を盛り上げるために、企画のルールをもっと分かりやすく、参加しやすくするための機能を入れました。

■ チームバッジ

参加作品にはチームのバッジがつくようにしました。またバッジに企画特設ページへのリンクをつけることで、企画を知らなかった人が気軽に企画概要を知れるようにしました。

■ 「仲間にして」投稿ボタン

バッジの隣に表示されている「仲間にして」投稿ボタンからは、イメージレスポンスや相手チームのタグ付けなどが自動で行われ、簡単に投稿することができるようにしました。

※イメージレスポンス  pixivの投稿作品を関連付ける機能。 ファンアートなどを描いた時に設定すると相手に通知が送信され、承諾されると作品同士のリンクされる。

企画が終了し、その反響は・・・?

「ラクガキ」という誰でも参加できる気軽さが売りとなった本企画は、最終的に1908人のユーザーが参加し、たった2週間で4271件の投稿数が集まりました。過去に開催した公式企画でも投稿数が1000件を超えるものは多くありません。

企画が始まるまでは、楽しんでもらえるかの不安もありましたが、描きかえられたユーザーはお礼や感想を送りあうなどのコミュニケーションが生まれ、たくさんの方にファンアートを楽しんでいただきました。

今回のラクガキ大戦争の結果は?

今回のラクガキ大戦争の結果発表は、下記pixivisionのURLにて見ることができます。 ぜひ作品のエンディングを見届けていただけたら嬉しいです!

https://www.pixivision.net/ja/a/2592

今後も、企画に参加することで絵を楽しく描くことができる...そんなイベントを開催していけたらと思っています。

新しい公式企画第3弾についても楽しめる企画になるよう努めてまいります! 楽しみにしていてください!

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nishioka
2009年ピクシブ株式会社へ入社。pixivの運営や、「pixivイラストレーター年鑑2016」等の制作、公式企画「pixivバレンタイン」「ラクガキ大戦争」の企画、運営を担当。