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「日本のコンテンツを世界に」

こんにちは。執行役員のhigashineです。今回は、今年8月にピクシブに入社した執行役員 清水千年さん(ニックネーム:ushio)に、前職 Google でのお仕事や転職のきっかけなどをフランクに聞いてみたいと思います。

サブカル少年だった学生時代

ちょっと過去からお伺いしてみたいと思います。ushioさんの学生時代について教えてください。

中学高校はずっと鹿児島のど田舎で寮生活を送っていました。寮ではテレビやゲームが禁止だったので、ラジオを聞きながら本を読むというメディア体験を積んでいました。先輩たちが寮に残してくれた小説や漫画をたくさん読みあさり、いわゆるサブカル少年に育ちました。部活ではバドミントンをずっとしており、今でもたまにプレイしています。

小説や漫画をかなり読まれているのは、中高での寮生活が影響していたんですね。

はい、大きく影響しています。その後は京都の大学に入り、工学部で分析科学を専攻していました。そのかたわらで学生劇団に所属して、演劇ばっかりしていました。演劇には小説が好きな人、漫画が好きな人、音楽が好きな人、という形で多種多様な人間がいまして。そこで、日本のサブカルチャーというのは本当に面白く、才能が集まっている分野なんだと知りました。

工学部にいながら、演劇にはまっていたというのはすごく面白いですね。

確かに、結構珍しいバックグラウンドかもしれませんね。その後は大学院に進み、そのまま企業研究者になる道を悩んだのですが、やはり日本のそうした分野を世界に届けるような仕事をしてみたいと考えるようになりまして、ビジネスへの道を選びました。

企業研究者になる道も考えていたのですね。

はじめは、アカデミックポストか企業研究者を目指そうとしていました。でも、自分は一つのことを深掘りするよりも色々なビジネスに広く関われる方が向いているのではと思い、自分が好きだったコンテンツビジネスの世界にチャレンジしてみようと考えました。

日本のコンテンツを世界へ広げたい

Googleに新卒入社されてますが、やはりそのコンテンツビジネスへの興味が理由でしょうか?

そうですね。当時は YouTube やニコニコ動画が盛り上がり始めたところで、こうしたオンライン × 個人 のコンテンツが面白く、何より(クリエイターの)才能が集まってきているように感じていました。 そうした背景で、オンラインの経験を積みたいと思い、かつ幅広い仕事をできそうなのが Google でした。

実は外資系という括りには全く興味がなく、外資系で受けたのは Google 1社のみです。ただ、入社した時には、いつか日本のサブカルチャーに貢献できるように経験を積みたいと考えていました。

Google ではどんな仕事をしていたんですか?

新卒として入社してすぐに配属されたチームはメディア部門のチームで、まだ組織化したばかりの新しいチームでした。メディア部門は、AdSenseとDFPというプロダクトを主軸として「日本のオンラインメディアを開拓する」というミッションでした。

2009年当時はガラケー全盛でしたが、個人的にはスマートフォンが来る!と信じてまして。そのスマートフォン市場開拓のプロジェクトを推進していました。例えば、320×100などの日本独自のフォーマットの導入などを進めたりなどです。

自分の担当はエンターテインメント、サブカルチャー業界だったのですが、インターネットとUGCは非常に相性がよいと考えてまして、手を上げてその分野をメディアとして育てていこうと考えていました。

そこで、いわゆるオンライン×個人の可能性を見出していったのですね。

はい。ただ、そのなかでもアドネットワークだけでは限界を感じ、アナリティクスなどのアクセス解析もする必要があるなと肌感でわかりまして。その勉強を個人的にしつつ、それを用いたコンサルティングをしていました。

当時は、社内でもメディア×分析×エンターテインメントの掛け算で仕事をしている人間は少なかったのですよね。それで、そうした知見をアジアに広める役割を頼まれるようになり、シンガポールなどへ長期出張をしたこともあります。シンガポールは東南アジア、南アジアのheadquarterだったのでインドネシアやベトナムのサイト状況なども見ることができ、勉強になりました。

その後は、Google アナリティクスが有償版を始めるというタイミングでそのチームに加わることになりました。

Googleアナリティクスのチームでは、どんなことをされたのですか?

マーケティングプラットフォームの市場立ち上げをしていました。

なにぶん、立ち上げ人数が2~3人というごく小さいチームだったので、代理店マネージメントからイベント運営まで幅広く仕事をしていましたね。特に、大手の広告主と一緒に自社のオンラインデータをどのように使っていくのかを考える仕事は今でも強く関わっています。 また、アナリティクスチームでも海外に行く機会は多く、新しいプロダクトのローカライズのためにシドニーで3ヶ月仕事をする機会なども持てました。 あらゆる業界のクライアントと一緒に、広告主側とメディア側の両者に対してビジネスを展開できるのは本当に楽しく勉強になりましたね。

ピクシブ代表伊藤との出会い

なぜ、ピクシブに転職しようと思ったのですか?

もともと伊藤のいうピクシブのミッションには強く賛同していました。自分が持っている目標と近いものを感じていましたし、とても懐の深いミッションでやりがいがあるなと思っていました。

また、何を誰とやるかが職業人生で大切だと思うのですが、その誰とやるかの部分にも自信を持っていました。職業柄、色々な会社とやり取りをしていたのですが、ピクシブの面々は優秀だなーと思っていました。

前職もとても充実していたので、正直決断するのは難しかったです。なので、転職を決める前には、伊藤と話をすることも多くありましたね。

伊藤とはどういう話をされたんですか?

もともと、2011年くらいからピクシブのマーケティングを一緒にお手伝いさせていただいてまして。仕事の関係で数年前から面識はあったのですが、本年4月より本格的に伊藤から一緒にやらないかという話を受け始め、伊藤と会話を重ねるうちにどんどんピクシブへの希望度が増していきました。

その伊藤との話の中で、最終的に転職をする決め手となったのは、大きく分けて3つの理由があります。

1つめは、「創作活動が楽しくなるような場所を創る」という企業理念に賛同していること。クリエイターに創作活動の場を提供し、さらに彼らにコミットできるミッションであるということ。この理念は強度が高く、とても汎用性があり、ビジネスの広がりがあるミッションだと考えています。

2つめは、会長の永田、社長の伊藤をはじめ、本当に働きたいと思えるメンバーが多かったこと。入社の前に色々な社員とお会いする事ができたのですが、どの方も一緒に働きたいと思えるメンバーでした。特に入社前に伊藤と話をしたとき、彼の持っているビジョンや会社の方向性や持っている課題へのアプローチに対して共感できたのも大きな理由の一つです。

3つめは、海外展開可能な数少ない日本発のサービスであると考えているからです。イラストは非言語のコミュニケーションです。そのため世界中の人が一つの作品をめぐって楽しめると考えていますし、そのポテンシャルがあると思っていますし、日本のクリエイターにあった市場だと思っています。

なるほど。実は僕が転職をすぐに決断したのも全く同じ理由なので、今聞いてビックリしました!実際に入社してみて、3つの理由はどうでしたか?間違いなかったですか?(笑)

どの3つも間違っていなかったですよ!各チームメンバーが、想像以上にミッションを真摯に考えているし、やっぱりポテンシャルがあります。また社員の人柄や仲の良さに驚きました。チームとして仲が良いというのも良いモノづくりをする上で本当に大事だと思っています。

それも僕も同じ感覚です!いまピクシブでは、どのような仕事をしてるんですか?

主にpixiv本体の広告やプレミアム会員の施策、あとはpixivFANBOXのような新規事業を幅広くマネジメントしていく仕事を担っています。まずは、よりプレミアムユーザーに喜んでいただけるような機能の開発や、よりマーケットに即した広告施策にを行っていきたいと考えています。 たとえば、広告に関して言うと、もう一度1st party の価値が試されているタイミングだと理解しています。弊社はpixiv以外にもコミックや百科事典などエンターテインメント分野の鮮度の高いデータを国内最大規模で持っており、かつそれが一元管理できる体制にあるのでもっと色々な広告戦略を打てると確信しています。

これからどういうことをやっていきたいですか?

今抱えているビジネスを安定的に成長させることが当面の目標です。その上で、ピクシブの文化、組織の理解を深めながら、各メンバーが働きやすい、開発がスムーズに進むような環境を作りたいと考えています。

また各事業の横断的な取り組みにも従事していく予定です。たとえばプロモーション施策やクロスセル施策は、もう少し戦略的に進めていく必要性を感じています。もしある程度それに目処がついたら、グローバル化やリーチできるクリエイターの幅を広げるような仕事をしてみたいです。

そうですね。その必要性は私も感じています。一緒にやっていきましょう!先ほどピクシブの文化や組織という話がありましたが、ushioさんはどういう風に感じていますか?

ピクシブは理念の強度がとても強い会社だと思っています。100年後も胸を張って取り組める事業領域と理念です。 コンテンツの供給が加速度的に過剰になっていく中で、コンテンツとコミュニケーションをどのようにシームレスにつなげ、それにトランザクションの流れをどうくみこめるのかを考えてみたいと思っています。

最後に、ushioさんご自身のキャリアビジョンはどう考えてますか?

打席に立ったら基本フルスイングを信条としていまして、まぁその分、失敗もあるのですが(笑)。まずはピクシブで精一杯頑張っていきたいと思います。

長期的には、繰り返しにはなりますが、日本のコンテンツビジネス、サブカルチャーを世界に広め、それにより世界中の人が多様な価値観に触れられるような仕事に貢献していきたいと考えています!

ushioさん、ありがとうございました!

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ushio
宮崎県出身。京都大学工学部、同工学研究科卒業後、2008年にGoogle 入社。 メディアのコンサルティング業務に従事しマーケティングプラットフォーム市場の立ち上げを行った後、2017年8月よりピクシブ入社。