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DroidKaigi2025にデザイナーが参加しました

こんにちは! ピクシブでプロダクトデザイナーをしているyokkoです。

2025年9月10日から12日の3日間にわたり「DroidKaigi 2025」が開催されました。 本記事では、「プロダクトデザイナー視点でのエンジニアイベント参加への意味」を主軸とし、参加するに至ったきっかけ、イベント当日までの関わり方、そして気づきについてお伝えします。

DroidKaigi 2025とは

Android技術の共有とコミュニケーションを目的とした、エンジニアが主役のAndroidカンファレンスです。約1,200名の参加者と47のセッションが行われ、セッションの中にはデザイナーにも参考になるものもありました。

参加したきっかけ

「エンジニアのイベントになぜデザイナーが?」と疑問に思われるかもしれません。 今回の参加には、デザイナーならではの理由がいくつかありました。

1. 職種の垣根を越えた「協力体制」の強化

ピクシブでは、エンジニア、デザイナー、PM(プロダクトマネージャー)といった職種の垣根を越えた「横断的な協力」を大切にしています。デザインチームとして、今回のイベント参加が協力体制をさらに強める良いモデルケースになりそう!という期待値もありましたが、個人的にも、定常業務で関わる機会が限られているアプリ開発エンジニアとの親睦を深めていきたい思いもありました。

2. 「アプリ開発者」としてのスキルアップ

DroidKaigiは「プログラマー」だけではなく、広く「アプリ開発者」を対象としています。そのため、プロダクトデザイナーである私にとっても、デザインスキルやアプリ開発の知識を深めるために直接役立つセッションが多いと考えたのも大きな理由です。個人でスキルアップを図るのはもちろんですが、全員が参加しないからこそ、ここで得たものをデザインチームにも還元したいと考えました。

3. 社外コミュニティの熱量を体験する

ピクシブには「ギルド」という職種ごとの専門性を高める仕組みがあるのですが、私が所属するプロダクトデザイナーギルドでは、こうした社外のコミュニティに積極的に参加すること自体はまだまだ少ないのが実情です。プロダクトデザイナーとしての成長に繋がる重要な手段を有効に活用したい!と感じ、まずは自分自身がその熱量を身をもって体験してみよう!と思い参加しました。

参加にあたってのデザイナーの役割

ピクシブがスポンサーとして参加するにあたり、私はブースで展示する「クイズアプリ」のデザイン監修という形で、準備段階から関わらせていただきました。主な役割として、まずはエンジニアが作成したデザイン案に対し、プロダクトデザイナー視点でのレビューとフィードバックを行いました。レビューについては、デザインチームメンバー間で相互レビューを行う取り組みを定常的に行なっているので、その時に意識している視点などが役に立ちました。

次に情報設計についても見直していきました。「どうすればブースに来た人が迷わず、楽しく操作できるか?」という観点で、情報の優先順位や画面の流れ(情報設計)を検討していきました。お客様は限られた時間の中でピクシブのブースに訪れてくれるので、クイズアプリを通してピクシブが大事にしている、楽しさやワクワクも体感してもらうにはどうあるべきかを基準に考えました。

デザインに関連するものをしては、ピクシブらしさが伝わるよう、社内のデザインシステムで使われている「カラーシステム」を流用し、アプリ全体のカラースキームの整備も同時に行いました。

このようにエンジニアとプロダクトデザイナーが協力し、一つのアプリを作り上げる過程は、定常業務とは違った新鮮なものとなりました。作ったアプリが、当日どのように受け入れられるのか、その成果に対するフィードバックを現地で直接聞けたのも、とてもエキサイティングな体験として記憶に残っています。

クイズに挑戦できる専用アプリの全体設計

イベントに参加しての気づき

今回デザイン監修を行ったクイズアプリですが、当日は本当に多くの方に触っていただきました! 「Liquid Glass(リキッド・グラス)に対応したデザインだ」「操作がシンプルで分かりやすい」「クイズの難易度が本格的で楽しめた」といった嬉しいフィードバックを直接いただけたのは、大きな自信になりました。 一方で、「ダウンロードができなかった」「シンプルだけど操作に少し迷う」といった具体的なご指摘もいただき、限られた時間で伝えることの難しさも実感しました。 これらのフィードバックは、さっそくチームに持ち帰って共有しました。

なによりも、会場全体の「技術を楽しむ熱量」に圧倒されました。セッションの合間にもあちこちで技術的なディスカッションが行われており、職種は違えど「良いものを作りたい」という情熱は共通なのだと再認識できました。

当日はたくさんの方にアプリを体験していただきました!

おわりに

今回、プロダクトデザイナーとして初めてエンジニアイベントに深く参加させていただき、多くの成果を得ることができました。

特に普段の業務では関わりが限られていたアプリ開発エンジニアの皆さんとの交流や、ブースアプリへのフィードバックを通じて、職種の垣根を越えた「ものづくり」の楽しさと協力体制の重要性を改めて実感しています。

また、最前線で活躍する開発者の皆さんの熱量を肌で感じ、プロダクトデザイナーとしても「アプリ開発者」の一員として、さらに知識を深め、チームに還元していきたいと強く思いました。

最後になりますが、ピクシブでは、企業ミッション「創作活動を、もっと楽しくする。」のもと、一緒に創作文化を支えてくれるAndroidエンジニアを募集しています!ピクシブの採用にご興味のある方は、企業HPの[採用情報]をぜひご覧ください。

yokko
2025年にピクシブ株式会社へ中途入社。プロダクトデザイナー。3匹の愛猫たちに叱咤激励されながら、pixivの体験向上に奮闘中。