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イラスト投稿サイトと思われがちなpixivですが、小説チームができました

 物語が始まるのは、いつだって突然だ。 2017年の秋ごろだったと思う。人事に「risari、今ちょっと時間良い?」と声をかけられて入った会議室には、取締役から役員陣までずらっと勢ぞろいしていた。一体どんな悪いことをしてしまったのかと突然雪の中に放り出された亀のように縮こまった私は、予想もしていなかった言葉に呆けてしまった。 「小説の部署を作ろうと思うんだよね」その頃の私はpixivコミックというマンガサービスの部署で、出版社と掲載に関するやりとりをしたり、マンガコンテストを開催したりしていた。 それにしても、何で私に? 確かに前職が小説編集だったという理由からか、小説関連のサービスも担当するようになってから、弊社の小説機能への向き合い方や開発態勢には文句を言っていたこともあるが。(なんたって小説機能ができてから8年、ほとんど手が入れられていなかったので!) 正直、荷が重い、と思った。 同時に、今を逃したらpixivで小説を頑張るのは難しくなるんじゃないか、とも。 pixivの小説は絶対にもっと良くできるのは間違いない。文字を愛する者として、人生の一部を小説という人間の基本的な創作に捧げられるのなら光栄なことだと思う。 密室で多数の視線に囲まれる居心地の悪さも相まって、お茶を一口飲むぐらいの逡巡の後、「やります」と頷いた。こんな明確に言ったかどうかは覚えていないけれど。 今思えば持ち帰っても良かったかもしれない。いや、よくないかな。人生、勢いが必要なこともある。

 そうして生まれた小説プロジェクトは、初めは私とエンジニア1名で始まった。 ピクシブの関連サービスはいくつもあるけれど、それぞれに独自の開発路線を歩んでいるところも多く、私と彼はpixivに関わるのが初めてだった。初期の頃は慣れるために、小説以外の機能の修正や開発を手伝ったりしていたような記憶がある。 それから数か月して、メンバーを徐々に増やしていって。プロジェクト発足から2年を迎えようという今、両手を足して丁度の人数になった。 人が増やせるということは、会社が小説をちゃんと重要だと思っている証拠でもあるので大変喜ばしい。メンバーの多くが何かしら創作活動をしていることも自慢。百合文芸小説コンテストに作品を応募してるな~と思って投稿時間を見たら朝の5時だった時は、ちょっと心配しちゃったけど。本当に尊敬できる人たちばかりで、メンバー自慢してって言われたら何時間でも話せる自信がある。このチームで働けるだけでも、あの日頷いて良かったなと思っているぐらい。

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小説チームメンバー(2020.1月現在)

 そういえば、小説プロジェクトから小説チームと呼ぶようになったのはいつだったかな。誰かが「小説チーム」と言い出して、何だかすごく良いなぁと思って、それ以来プロジェクトじゃなくてチームと言うようになった。 始まったころはチームとして未熟で、進め方から考え方から何からたくさんの部署に怒られて。新しい機能開発なんて夢のまた夢で、エンジニアは古いコードの掃除に奔走していた。 それでも少しずつ、小説の変化を目に見える形で伝えられるようになって。Twitterカードの表示を変更した時は、たくさんのユーザーさんが自分の作品をTwitterで紹介しているタイムラインを見て「やってよかったねー!」と皆で喜んだ。

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新しくなったシェア画像
   先月チームでこれまでの振り返りと今後の棚卸をしたのだけど、どんどん密度があがっているのが目に見えて分かって嬉しい。特にここ半年は1ヶ月1リリースを目標にしていたから、お知らせもたくさんできた。

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pixiv小説チームができてからのやったこと年表

 目の前のユーザーさんの声も聞きたいな、という話をして昨年の10月にはpixiv小説編集部のTwitterアカウント(@pixiv_shosetsu)も開設した。 人が足りないって言うのは恥ずかしいなぁと思いつつ、採用についてもツイートさせてもらって、おかげさまで今月から1名新しいメンバーも入った。 今回ご縁が繋げなかった方も、お話しした方たちは皆pixivの小説を良くしようと考えてくださっていて、本当にありがたい。

 2017年に作った「小説プロジェクトやりたいことリスト」はまだ5%くらいしか埋まっていなくて焦ることもあるけど、着実に前に進んでいる……はず。 鉛筆でもキーボードでも、手を動かせばそこに文章が生まれるように、形にしていくには動くしかないので。

 そんなこんなで、pixivの小説機能は今年の7月で10周年を迎える。 pixivを作品の投稿場所に選んでくれたユーザーさんが喜んでくれて。 pixivに掲載された作品がたくさん読まれて、色んな形で世の中に広がっていくように。 メンバー全員で勇往邁進しますので、これからのpixiv小説チームを見守っていただけたら嬉しいです。 あとやっぱり人が足りていないので、興味がある方、ぜひ一度ご連絡ください。

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risari
pixiv小説チームのマネージャー。pixivコミック・pixivノベルの出版社営業もしています。紅茶とマイケル・ジャクソンが好き。