こんにちは、広報部のmikoです。
pixivは2023年に総登録アカウント数が1億を突破し、それを記念した企画が今年1月から展開されました。企画テーマは「My pixiv Memories」。大きな節目となるこの企画に携わったメイン担当者2名に、企画の背景やこだわりについて話を伺いました。
自己紹介をお願いします
matcha:マーケティング部でマーケティングディレクターをしています。各プロダクトのマーケティング戦略やプロモーション設計を担当しています。
amanatsu:コミュニティユニットビジネス部でプランナーをしてます。pixivの投稿企画やコンテストの運営、外部イベントへの出展などを主に担当しています。
企画の背景や「My pixiv Memories」というテーマに決まった経緯を教えてください
amanatsu:pixivアカウント数の1億突破が見えてきた中で、2023年8月頃にプロジェクトチームを立ち上げました。pixivでは普段から多くの投稿企画が開催されており、今回も投稿企画を軸にしよう、という方針は当初から決めていました。
matcha:まず、この大きな節目でユーザーの皆さんと一緒に盛り上がりたいという想いがありました。「1億アカウント突破」というのがユーザー視点で見た時にどういう意味を持つのか考えていく中で、「それはつまりpixiv登録のきっかけとなった思い出が1億人分あるということではないか?」という答えに行き着きました。
amanatsu:各ユーザーの思い出をきっかけに大きく盛りあがることができるのでは、とmatchaさんから提案してもらったコンセプトはとてもしっくりきました。そこからプロジェクトメンバーで更に話し合い、最終的に「My pixiv Memories」というキーワードにたどり着きました。
実際にどんな企画を実施しましたか?
amanatsu:投稿企画として、「思い出の○○」を振り返る作品を募集しました。好きな作品やキャラクターとの出会い、pixiv登録のきっかけ、創作活動や仲間とのエピソードなど、pixivでの思い出にまつわる作品であれば何でもOK、という企画です。 さらに「思い出の○○」に関する作品を1時間で作って投稿してもらうワンドロ・ワンライ企画を開催しました。
matcha:ユーザーが思い出を振り返るきっかけになるよう、pixivを利用しているクリエイターを起用し、思い出をマンガにして投稿して頂きました。マンガを読んだユーザーが共感し、自身の投稿にも繋がるようなインフルエンサー施策になったと思います。
<投稿作品> www.pixivision.net www.pixivision.net
amanatsu:投稿企画以外に、新たにpixivのことを知ってもらうための施策として池袋駅でピールオフ広告も実施しました。ポスターにオリジナルスケッチブックを貼り付けて、通行者が自由に剥がして持って帰ることのできるプロモーション型の広告です。
matcha:楽しさやpixivらしさを広告でどう表現するか考えた結果、何か持って帰ってもらえる施策としてピールオフ広告にたどり着きました。配るものは創作にまつわるグッズにしたいと考えてスケッチブックに決めました。スケッチブックには、真っ白なページの他に創作のお題やテンプレートを盛り込んだページも用意しました。pixivらしくイラスト、マンガ、小説それぞれのお題を用意したのもポイントです。
amanatsu:スケッチブックを手にした人が、お題を使ってワンドロ&ワンライ企画に参加する流れになれば良いなという気持ちもありました。一度、ピールオフ広告をやってみたいと思っていたので実現できて嬉しかったです。
企画をつくる上で意識した点や苦労した点を教えてください
matcha:プロモーション全体を通して、ユーザーがこの企画に触れた時にどのような反応をしてくれるかを常に意識していました。「どうしたら投稿するモチベーションになってくれるか」「ピールオフ広告では何をもらったら嬉しいか」と、できる限りユーザーの視点で考えるよう心がけました。
amanatsu:イラスト、マンガ、小説横断しての投稿企画はこれまであまりない構成でした。通常の企画は、イラスト、マンガ、小説それぞれの部門で分かれ、さらにプロ志向の方や創作を楽しむ方など、細かくターゲットを設定しています。 今回はジャンルやターゲットを分けず、全ユーザーに向けた記念企画としたため、幅広いターゲット層にどうアプローチしていくかが難しかったです。
matcha:これまで自分は版権作品をベースにした広告を手がけたことはあったのですが「pixiv」単体で広告を打つことは初めてで、宣伝方法にとても悩みました。「創作活動を、もっと楽しくする。」という企業ミッションに立ち返り、ユーザーにそのメッセージがきちんと届くものにしようということを意識して進めました。
amanatsu:pixivはプラットフォームなので、ユーザーにとっては無色透明に近い存在で、こちらから強く主張するものではないんじゃないかな、と思っています。その上でこちらのメッセージをいかに伝えていくかを、投稿企画のお題を考える中で気をつけていました。
matcha:主張しすぎずユーザーに想いを伝えるというのは難しいバランスでしたよね。 版権作品を広告ベースとしないため、キービジュアルづくりも課題の一つでした。デザイン担当者には「広告を見ただけで終わらせず、既存ユーザーの方も新規の方もpixivに訪れたくなるようなクリエイティブにしたい」と相談しました。 例えばピールオフ広告はノベルティを剥がす体験が大きな魅力ですが、スケッチブック内にお題ページを設けることで、剥がした後にも創作を楽しむ体験が続いて欲しいという想いを込めています。
ユーザーの反応はいかがでしたか?
matcha:ピールオフ広告のスケッチブックは、2日間で合計400部が各日1時間でなくなるほど好評でした。とくに既存ユーザーの反応がとても良く、pixivが広告を出していることやアカウント数1億突破について驚きの声を頂きました。スケッチブック自体も好評でしたし、剥がした後に表れるお題もちゃんと見てもらえていたので安心しました。 実施後にpixiv内でアンケートも取ったのですが、利用駅で広告を見つけて嬉しかったという声や、写真を撮ってシェアしてくださっていたことが伺えて、良いプロモーションができたと改めて実感しました。
amanatsu:投稿企画も、本当に素敵な作品ばかりでした。pixivのコンテストで受賞しステップアップした方や、pixivを活用して作品を見てもらえる体験をした方など、感謝の声や嬉しい声をたくさんいただき、私自身も読んでいてぐっときました。
ピクシブ社員からも「良い作品がたくさんあった」「読んで泣きそうになった」という声を多数もらい、ユーザーの声が会社全体のモチベーションアップに繋がったと感じています。
最後に
amanatsu:以前、小説でワンライ企画に携わったのですが、今回イラストやマンガでもワンドロ&ワンライ企画を実施し、多くの方に参加いただけてとても嬉しかったです。難しいことも多くあった企画でしたが、たくさんの新しいことに挑戦できました。今回の企画が、ジャンル横断の投稿企画実績として今後の社内モデルにもなれたら嬉しいです。
matcha:今回の企画を通し、pixivの可能性はまだまだあると感じました。ピールオフ広告を見ながらpixivの読み方を知らないという会話をしている人がいたのですが、その人のカバンにはキャラクターグッズがついていたので、おそらくpixivと親和性が高い層ではあるのだろうと思います。そういった方にも、今回のような節目の企画でどんどんアピールしてpixivを知ってもらいたいと感じました。
たくさんのこだわりを語ってくれた担当のお二人、ありがとうございました! 投稿企画は2月で終了しましたが、応募作品は以下からご覧いただけます。 たくさんの「思い出の○○」をぜひチェックしてみてください!
イラスト・マンガ
www.pixiv.net