カルチャー

クリエイターやファンと真摯に向き合う ─ 新代表 伊藤浩樹がピクシブの未来を語る

伊藤浩樹(itokin) 伊藤浩樹(itokin)
2017.2.6
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2016年12月に発表された通り、2017年1月より代表取締役社長に就任した伊藤浩樹のもと、新体制となったピクシブ株式会社。

新代表はどのような想いでピクシブの代表となったのか。そして、pixivを中心としたプロダクト群を通して、どのような未来図を描いているのか。今の率直な胸の内を尋ねてみた。

「ピクシブの可能性を誰よりも信じている」

── まずは、このたびの代表就任おめでとうございます。

ありがとうございます。

── 最初に前代表からこのお話を伝えられたとき、どう思われましたか?

驚きはあったものの迷いはなかったですね。

自分自身、入社してからの4年間、本丸のpixivだけでなく多くの新規事業、さまざまなプロジェクトを手がけてきました。今いる120人あまりの社員についても、全幅の信頼を置いています。ピクシブの可能性を誰よりも信じていますし、この仲間とならどんな事業やプロダクトもやっていけるし、成長させられる。ずっとそう思ってきました。そんな強い想いが「代表をやり切ってやろう」と決意させてくれたと感じています。

加えて、「変化は常に正しい」と常々思っていて、ピクシブにそういう大きな刺激、変化が起きることは面白いと思ったんです。そういう点でも、引き受けることに対する迷いはなかったです。 一方で、ご存知の通り社外的にも社内的にも突然かつ急なお話でしたので、いくら変化は正しいといっても、まず変化することとしないことを社員にうまく伝えないと会社が動揺してしまうかもしれない、という当座の心配はありましたが(笑)。

── 実際、伊藤さんご自身に変化はありましたか?

採用をどうするか、組織をどう牽引するか、今のピクシブに足りないことは何か、といったことに、より思考をめぐらせるようになったのは、ひとつ大きな変化ですね。会社をこうしていきたい、社員にこうあってほしいという気持ちは、さらに強くなりました。

会社の最終的な意思決定者が自分になったわけで、どんなに些細なことでも「これは会社や社員にとって価値があるのか」という観点で、ひとつひとつしっかりと考えなければいけない。身の引き締まる思いですが、これまで以上に高いモチベーションでいます。

「クリエイター、そしてコンテンツのファンのための組織」

── 伊藤さんのなかで、ピクシブとはどんな存在なのでしょうか。

「絶えず進化し続ける、優秀なものづくり集団」であるし、そうありたいと考えています。

2013年の入社当時に約50人だった社員は100人、120人と増えていき、実際に組織がスピード感を持って大きくなっていく様子は、常に肌で感じていました。また、プロダクトにユニークさがあり、社員がそれぞれに愛を持ってあたっている。そしてなにより「真摯に顧客に向き合える土壌」があるとも思っています。

そもそもピクシブの顧客とは、クリエイターと、コンテンツのファンということになりますが、ビジネス抜きで本当に純粋に、このクリエイターのために、コンテンツのファンのためにがんばりたい、と思っている社員がたくさんいます。そして、それがピクシブという会社の根源的な価値の源だと考えています。

── 確かにピクシブのプロダクトは、クリエイターやファンとの相互の信頼関係によって成り立っているものばかりです。

私自身、そうしたピクシブの純粋な部分に魅了されていますし、だからこそピクシブは、クリエイターやファンのための組織であり続けたいと思っています。

ちょうどこの年末年始に、pixivコミックのテレビCMを流しました。ピクシブとしても、はじめてのテレビCMです。そこではpixivコミックに限らず、pixivそのもの、またピクシブという会社として、クリエイターやファンに貢献したいというメッセージを伝えたかった。そんなピクシブ全体の想いの結果、まさにpixiv独自の世界観を詰めこんだCMになったと思っています。

「クリエイターファースト×グローバル」

── 新体制となったピクシブは、今後どのような方向を目指していくのでしょうか?

「クリエイターファースト×グローバル」をテーマとして、pixivおよび周辺プロダクトを加速させたいと考えています。

イラストコミュニケーションサービス「pixiv」を始めてから、ピクシブは創作活動を支えたいという想い、「クリエイターファースト」の理念のもと、「BOOTH」「pixivFACTORY」「pixivコミック」「pixivノベル」「pixivFANBOX」と、さまざまなプロダクトを展開してきました。クリエイターが創作活動に専念できて、しかもそれで生活ができる、成功体験を持てる。「pixiv」の収益力やクリエイターとそのコンテンツのファン双方へのリーチを活かして、そういう世界をより広げ、強固なものにしていきたいです。

常にクリエイターにとってのインフラ的存在でありたい。その点では、まだまだやれることはたくさんあると思っています。

加えて、グローバルを意識した展開にも一層力を入れていきます。具体的にはまず、中国・韓国・台湾といったアジア圏のユーザーを、もっと定着させていくことを考えています。海外からのアクセスは増え続ける一方で、今まで手が回りきっておらず定着率やコミュニティとしての成長度などには課題があります。今はまだ本当の意味でのグローバルではないので、名実ともに海外にリーチしたプロダクトになったと、みんなで言えるようになりたいですね。

── プロダクトの拡大にグローバル展開となると、新たな仲間も必要ですね。

そうですね。これまでに掲げていた「丁寧で力強い採用」は、新体制になっても、今後さらに重要になってくると思います。次のステージに進むために、これまで以上に採用には力を入れていきます。昨年末には福岡オフィスも立ち上がり、また3月には本社のフロアも増床予定です。どんな新しい仲間に出会えるのか、今から楽しみです。

── 企業としてさらに加速していくピクシブですが、伊藤さんご自身の目標は?

もっとプロダクトが進化しやすい、生まれやすい、プロダクトドリヴンな組織にしていくことです。よりスピードとオーナーシップを重視して、社員がどんどんチャレンジできるような環境に進化させたいですね。

もちろん、引き続き今後も日本のクリエイティブなカルチャーやオタク文化の一端を担い続け、クリエイターに貢献していくことが、ピクシブの最大の存在意義だと思っています。短期的な収益を追いすぎることなく、ユーザーを裏切らない、真摯で、持続的な企業でいたいと思っています。

ちょうどpixivが始まって、今年の9月で10年を迎えます。これまでの10年に敬意を払いながら、これから120名の仲間たちとともに、クリエイターファーストを徹底して、世界に向かっていきます。

これからも、よろしくお願いします!

── ありがとうございました!

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