pixivコミック掲載作品のプロモーション、WEBマンガ総選挙に絡んだプロモーション。これらの企画を立案から実施まで担当しているのは、出版社営業という職種の社員です。
大変そう、難しそうな業務だと感じる方も多いと思いますが、出版社営業として活躍する社員の中には業務未経験ながら、先ほど紹介した企画に携わり活躍しているメンバーもいます。
本日はピクシブにおける出版社営業職について説明させていただき、未経験入社した社員にインタビューを行いながら、より具体的な業務内容についてご紹介させていただきます。
出版社営業とは
出版社営業は、様々な出版社様の作品とユーザーとの出会いを促進させるお仕事です。出版社様に対してWeb、リアル問わず施策の提案を行いマンガ作品の盛り上げに貢献しています。また、サービスの事業戦略に対しても課題解決や改善を通して取り組むことができます。
<主な仕事内容>
- 出版社へのアライアンス提案
- Webやリアルでのキャンペーンの企画
- サービスやプロモーションに対する課題解決
- ピクシブと大手出版社との協業レーベルの促進
協業レーベルとは
pixivコミックでは、一部の出版社様と協業のお取り組みとして『協業レーベル(マンガ雑誌)』を運営しています。 各レーベルの編集部様と一緒に、より深く作品のプロモーションの提案・実施、また作品や読者に関わる数値分析などを行っております。
※協業レーベルの代表例として「comic POOL」「ジーンピクシブ」「ガンガンpixiv」など。
出版社営業の社員へインタビュー
出版社営業未経験でピクシブ入社したmarion(まりおん)さんに、インタビューさせていただきました。
自己紹介
2022年4月にマンガ制作コミック部 出版社営業チームに中途入社したmarionです。これまで2社で約7年ほどマンガ編集として仕事をしてきました。
入社のきっかけ
元々出版社時代からピクシブのことは知っており、漫画家を探したりコンタクトを取る際にイラスト・漫画・小説の投稿サービスであるpixivを利用していました。勿論業務だけでなく、一般ユーザーとしてクリエイターの作品を楽しませていただきました。
転職するにあたり、前職の経験を生かしながら、大好きな漫画に関連する業務がしたい、という観点で転職先を探していました。色々なサービス会社を視野に入れていましたが、中でもピクシブは特にユーザーとの距離の近さが魅力的でした。
更にpixivコミックは作品が無料で掲載されており、誰でも気軽に読むことができる点が特徴だと伺い、もし出版社営業としてpixivコミックで業務ができれば、素晴らしいマンガをより多くのユーザーに届ける施策が打てると思い入社を決めました。
普段取り組んでいる業務
業務についてですが、ざっくりと3つの業務に分かれます。
①協業レーベル作品の新刊刊行・新連載開始・メディアミックス時のキャンペーン提案
②季節ごとに開催される大型のキャンペーンの企画・進行(GW・年末年始など)
③出版社様との更新データのやり取りや更新内容の案内
出版社営業が扱うのは、出版社様からお預かりした大切なマンガ作品です。作品をより多くの方に見てもらうためにpixivコミック内でどう届けていくべきかなど、施策をご提案するのが大切な仕事となります。 特に新刊・新連載開始時や、GW・年末年始は作品を多くの方に読んでいただけるチャンスになるため、その時期に合わせてキャンペーンを提案し実施することが多いです。
またpixivコミックに掲載される作品に関しては、更新データのやり取りや更新案内をすることで、掲載を円滑に進めていくことも出版営業の大切な仕事となります。
上記①②③の業務を、社員5名のメンバーで行なっており、基本的に1名につき一般誌は30レーベル、協業誌を2〜3レーベルを担当する形で分担しています。
もちろん個人だけでなく、チーム全体で連携して進める業務もあります。例えばGW・年末年始のキャンペーンなどは規模が大きいためチーム全員で進めています。 また出版社様が抱える課題に対して一緒に改善点を話し合ったり、過去事例・知見をチームで共有しあいます。
前職のマンガ編集者時代も、協力しあい業務を進める場面はありましたが、基本的には個人で動く場面が多かったので新鮮です。チームも穏やかな雰囲気なので、相談しやすいですね。
どんな瞬間にやりがいを感じますか
施策を提案・進行した作品がランキングに入ったり、紙で重版がかかったり、ユーザーに作品が届いていることを実感できることがやりがいです。
作品が売れるきっかけは、X(旧Twitter)で話題になったり、メディアに取り上げられたりなど、色々な要因があるとは思いますが、その中のひとつとしてpixivコミックというサービスを通じて作品に関わり、自分自身が好きな作品が多くのユーザーに読まれるきっかけを作れていることが、マンガ好きとして嬉しいです。
前職の経験は、現在の業務にどう生かせましたか
編集者の時から、面白いマンガの特徴や、マンガをつくる際のコツ、どのジャンルが流行っているかなど、作品分析をするのが個人的に好きでした。その分析力が出版社営業でも生かせてはいると感じます。
例えば出版社様からユーザーへの見せ方、メインビジュアルの構図などの相談があったときに、今までの経験から価値あるフィードバックが出来ているのではないかと。
また、協業の作品に対しては細かい数値をフィードバックしながら、ヒット作品を生むための数値分析を行なったりもします。具体的な分析としては、作品がいつどれだけ読まれているのか、作品を読んだユーザーはどういった作品を好む傾向にあるのかといった詳細な内容です。それ以外にも出版社様から求められた情報を調査したりもします。
あとは心構えの面です。編集の経験があるがゆえに出版社様への理解が深いので、相手側の希望や、必要とされそうな提案に対する勘所を持っているため、業務に生かせていると思っています。
こういった自分の出版社時代の経験や、数値分析の知見は部内にも共有しています。正解・不正解があるものではないのですが「面白いマンガとは?」を理論的に考えて言語化し伝えたりします。
今後チャレンジしてきたいこと
個人的には、もっと個々人が自分好みの作品を気軽に発信できるような施策に興味があります。 今のユーザーは作品を探す時、バナーで見かけた、Xで話題になったなど、あらかじめ提案された方法で作品を見つける傾向があり、かつ自分が好みではない作品に時間を使うことに恐怖感や喪失感を持っている方が多いと感じます。
pixivコミックでは、pixivに投稿されたオリジナルマンガを読むことができますが、中でも「編集部おすすめ」のコーナーでは、部署内のメンバーが実際に読んだ漫画を、オススメ作品として取り上げており、多くのユーザーに読んでいただいています。
「編集部おすすめ」のように、pixivコミックで掲載されている作品を、ユーザーがオススメ作品として気軽に発信できる施策を企画することで、作品の良い部分が新しく見えてきたり、自分の知らなかった面白い作品が沢山あると、他のユーザーが気づくきっかけになればと思っています。
お金の面を重視するのではなく、ユーザーにとって価値があれば何でもやってみるピクシブのベースがあるからこそ、実現出来る施策だとは思います。
未経験で出版社営業にチャレンジされる方へ応援コメントをお願いします
正直私も出版社営業の経験はなく、これまでやってきたこととは全く異なる業務だったため不安も大きかったです。ですが入社したら部署の皆さんは優しく、相談もしやすい環境なので、今は楽しく業務に取り組んでいます。
私達の仕事は営業職ではありますが、企画を通して出版社様と折衝を行い、作品を盛り上げるために必要な数値を達成していくお仕事になります。一般的な営業職のように、新規取引先にアプローチして実績をあげたいという方の場合は、もしかしたらミスマッチがあるかもしれません。
ですが何よりも「マンガが好き」という気持ち、もっと広い目線で言えばピクシブ全体を通して「創作が好き」という気持ちさえあれば、関わっていて楽しい会社です。 作品を盛り上げたいという熱い想いを持った方ならやりがいを持ち、業務に取り組めるはずです。
最後に
いかがでしょうか。ピクシブでは出版社営業未経験ながら、前職の経験を生かしながら活躍している社員が在籍しております。 もし本日の記事をお読みいただき、出版社営業にご興味をお持ちの方はエントリーをお待ちしております。
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