「僕たちは最高にイケてる薄い本を作るんだ!!」
ピクシブ社員は日々、プロダクトやサービス開発などのWeb関連の業務に勤しんでいる。 基本的には薄い本1を作る会社ではないのだ。 業務中に薄い本を作っている輩がいたとしたら無論それは業務時間外に個人の趣味の活動としてやるべきことであり、場合によっては偉い人から叱責されてもおかしくない事象だ。
さっきの声はもしかしたら気のせいだったのかもしれないと視線をPCに戻した直後、pixiv PAYチームのenaがこう言ってきたのである。
「薄い本作るんで、pixiv insideで紹介してください!」
私は彼の目を見て”薄い本”に対する情熱が尋常ではないことを悟った。 疑ってしまうような言葉だが、彼の言っていることはまごうことなき真実なのだ。
僕たちがpixiv PAYチームです
自己紹介が遅れましたが私はアライアンスチーム、プランナーのaikoです。まずはenaさん、状況説明をお願いします。
ena: 「pixiv PAY」というイベント向けの決済アプリをリリースして1年が経ちました。サービスづくりをする中でさまざな知見が溜まってきたので、pixiv PAYチームで本を作って「技術書典」というイベントで販売しようと思っているんです。 薄い本という言葉の力が凄すぎて、驚かせてしまいましたね(笑)。
安心しました!それではまずみなさんの自己紹介をお願いします。
orekyuu: エンジニアのorekyuuです。 pixiv PAY企画発足時から携わっていて、pixiv PAYの裏側には誰よりも詳しいです。
ena: pixiv PAYチームのディレクターのenaです。 ピクシブには2017年10月に新卒で入社し、以来pixiv PAYを担当しています。当時pixiv PAYはリリース2ヶ月目でした。
chii: pixiv PAYチームデザイナーのchiiです。 2018年4月新卒入社です。Web、アプリ、印刷物、pixiv PAYに関わるデザインはほぼすべて担当しています。
「技術書典」に出ると決めるまで
「技術書典」とはどういうイベントなんですか?
orekyuu: 技術書典とはエンジニアたちが集まって技術に関する同人誌を出すイベントです。 次回10/8(月・祝)で第5回目の開催となる、比較的新しいイベントです。 回を重ねるごとに参加者が増えていて、エンジニア界隈を中心に注目が集まっています。 僕は開催2回目から個人的に参加していました。
chii: Rubyの入門書のような一般向けの書籍はもちろん、架空の工学などマニアックな技術や成果をまとめた書籍なんかも頒布されているんですよね。 orekyuuさんは可愛い女の子が表紙の本は基本買うって決めてるみたいですが(笑)。
「技術書典」に参加することになったきっかけや経緯を教えてください。
orekyuu:
僕は元々”技術の祭りに参加したい”というモチベーションがありました。
ピクシブ社内にはエンジニアが多いので個人で参加している人もいて、pixiv PAYチームとしても参加してみたいなと思い、提案してみました。
あとpixiv PAYを使ってもらう機会を増やしたいと思っていました。
新しい技術に興味を持ってくれる人が集まるイベントなので、そこでpixiv PAYを実際に使ってもらえたら良いなと。
ena:
実はpixiv PAYは2018年8月10日でサービス開始1周年を迎えました。
タイミングも丁度良かったので、1年間の知見や実績をアウトプットできればと思い参加を決意しました。
あわせて、会社としても「技術書典」にシルバースポンサーとして協賛させていただくことにもなりました。
薄い本の中身
実際にブースで売る薄い本の内容について教えてください。
ena:
薄い本というとR18同人誌を想像される方も少なくないと思うんですが、僕たちは本の厚みという意味で本当の薄い本を制作・販売します(笑)。
決済にはもちろんpixiv PAYをご利用いただけます!pixiv PAYで決済した方には600円、現金なら1000円で頒布を予定しています。pixiv PAYの方がぐっとお得ですので、ぜひご利用ください。
chii:
技術書とはいえ、デザインはあまり堅苦しい印象にしたくなくて、ピクシブらしい可愛いイメージにしたいなと思っていました。
そこで今回、表紙はイラストレーター・しらたま氏の描き下ろしイラストを使用しています。
orekyuu: 本の中身はこんな感じになる予定です。あまり詳しく説明して本が売れなくなると怖いので、気になった方はぜひ本を買ってください(笑)!
キャッシュレスの未来
それでは最後に本では語り切れなかった熱い想いやpixiv PAYチームの今後のビジョンを教えてください!
orekyuu:
お金を扱ったり他のサービスと連携をとるのはとても複雑で、開発の速度が遅くなりがちです。技術者の力で速度を落とさず新しい価値をユーザーに届けていきたいです。
そのためにはより良い設計やフレームワークに対する深い知識が必要になります。今回出す本に書いたようなRailsの機能を活用して綺麗なプログラムを保つ努力をしていきたいと思っています。
ena:
pixiv PAYは現状、まだまだ知名度も高くなく、ユーザー数も多くはありません。もっと力を入れてプロモーションやユーザー体験の改善を行っていかなければならないと感じています。
ですが僕は、今から10年後の同人誌即売会では現金はほとんど存在しなくなるはずだと思っています。というよりも、そういう世界を作らなければならないと思っています。僕たちは今当たり前のように現金を扱っていますが、実は現金には様々な問題がつきまとっています。特に個人が大量の現金を扱う即売会ではそれがハードルとなっており、もっと便利になる余地があるはずです。
さらに、pixiv PAYの良いところは「現金の煩雑さを解消する」だけでなく、決済データという「つながり」を活かして新しい価値が生み出せるという点です。たとえば即売会で自分の作品を買ってくれた人だけに「限定イラスト」や「お礼メッセージ」を配信するなど、クリエイターとファンのより密なコミュニケーションが可能になります。
そうした体験をこれからもっと実現していき、「イベントに行くならpixiv PAYが欠かせない」という世界をつくりたいです。
「技術書典」への参加もその未来への布石ですね。
chii:
私はUI/UXデザイナーなので、UX面でユーザーの幸せを考えていきたいです。
新しい機能開発ももちろんですが、今ある機能をよりストレスなく使えるようにブラッシュアップしていきたいですね。
今はpixiv PAYチーム専属のデザイナーが私しかしないので、正直手が足りていません。エンジニアも不足しています。
「技術書典」では企業ブースに自主制作の技術書を持ってきてもらったり、販売しているURLを登録することで採用エントリーもできるんです。ピクシブやpixiv PAYに興味がある方がいたらぜひ気軽に声をかけてくださいね!
▼「技術書典」5 ス03 pixiv PAY事務局
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同人誌、特に漫画・アニメーション・コンピューターゲームの成人向け二次創作同人誌を指す俗語(隠語)である。R18指定の書籍を指しているわけではないので偏見の目で見てはいけない。 ↩