ピクシブでVP of Engineeringを務めていますbashです。
みなさん、面談してますか?面談してもらってますか?
わたしはVP of Engineeringという職務柄、各種MTGはもとより、面接、会食、1on1、立ち話と様々なかたちで人とお話ししているため、社内のエンジニアの中では最も面談の場数を踏んでいます。 とはいえ、対人コミュニケーションは得意なわけでは決してなく、経験値といくつかのテクニックでカバーしています。
ピクシブは、もともと社内で技術やサービスについて熱く語るメンバーが多く、また仲間を自分たちで選ぶ文化があり、様々なかたちでお話しをする機会は職種問わず多くありました。 さらにこの秋、CTOからの妥協ない挑戦をやっていこうというスローガンのもと、この秋、社内のエンジニアたちの挑戦を事業部横断で面談を組むことで支える体制をスタートし、よりエンジニアたちにとって面談が身近なものになってきました。
このエントリーでは、わたしが社内のエンジニア向けに共有した面談テクニックの中から、3つ厳選してご紹介します。
「ご清聴」を回避する
相手の話を真剣に聞くことはとても大事なことです。
しかし、我々が陥りがちな罠として、一言一句聞き逃すまいと真剣に聞こうとするがあまり、難しい表情で、うなずき一つ、相槌一つせず、じっと「ご清聴」してしまうことがあります。これは話し手にとってはポジティブな信号を受信できず、本当に話し続けていいのか不安になり、萎縮してしまいます。 そこで、意識的に相槌やうなずきを入れ、感嘆の声を出したり、身振り手振りを加えることで、面談にリズムを作り、話し続けて欲しいというポジティブな信号をだすようにしましょう。 多少わざとらしくなる程度で案外ちょうどいいものです。
相手を向きつつ、目をそらす
相手のことを向くことは、あなたと通信したいという信号を出す大事なアクションです。相手のことを向かないということはあなたとのコミュニケーションを露骨に拒否することとなり、そもそも面談が成り立たなくなります。
とはいえ、相手の目をじっと見ればいいかというと、それも避けたほうが無難です。お互い妙な照れくささがでたり、威圧感が出てしまったりと使い所が難しいです。眉間、口、顎のあたりなど、目以外の部分に視線を動かすイメージを持つとのがいい塩梅かと思います。
ホワイトボードや紙を準備する
面談は話し手と聞き手の掛け合いなので、そこから事前に考えていたこと以上の話題がでてくるのが楽しさです。 しかし、新たに出てきた話題とそれまでの話のコンテキストを構造的に把握しつつ、口からリアルタイムに文章を紡ぎ出すのは至難の業です。
そこで、ホワイトボードや紙など、文字でも線でも絵でも、高解像度かつ極度に低いレイテンシーで表現できるデバイスを活用することで、コミュニケーションの情報量を増やし、困難さを軽減することができます。
PCを使うという手段もありますが、文章を考えつつキーボードを叩きつつ発話することはよほどのコミュニケーション強者でも成立しない大技で、おすすめし難いです。 ホワイトボードや紙などは複数人でラフに扱える強みもあるので、ぜひ活用してみましょう。
まとめ
VP of Engineeringなどの技術系管理職だけでなく、将来の仲間を見つけ出す面接への参加、登壇後のAsk The Speakerでのやり取り、メンバー同士の1on1など、面談というアクティビティは我々エンジニアの日常の風景になってきました。
得意不得意の出やすい分野ではありますが、いいテクニックを身につけると、今すぐ面談の成果を向上できるだけでなく、将来的にも陳腐化しにくいスキルとして長期間活用できます。
わたしと同じように自分自身がコミュニケーションが不得手と思っている人も、ピンチはチャンスと思って挑んでみてください。
一緒に妥協ない挑戦をしましょう
ピクシブではそういうピンチを乗り越えることを厭わない、妥協ない挑戦が大好きな仲間を募集しています。
まずはコーポレートサイトとこのpixiv insideをご一読いただき、ピクシブという会社について知ってもらえるとうれしいです。
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