▼自己紹介
こんにちは、Sketch部 マネージャー がーこ(@ga_ko0718)です。 pixiv Sketch / pixiv Sketch LIVEを取り扱うチームと、福岡オフィスのマネージャーを兼任しております。
今回は、最近チームに導入している「Scrapbox」の活用事例をご紹介したいと思います。
▼背景と課題感
pixiv Sketchのチームは、リリース当初(2015年6月)は、エンジニア4名で構成されたチームでしたが、現在では、ディレクター・CS・営業など、異なるバックグランドを持ったメンバーも含めた9名になっています。
メンバーが多くなるにつれ、必要なバックグラウンドや情報量が増え始め、情報共有にさく時間が増えていく結果、明文化するためのハードルが高くなり、それぞれが「何を考えているのか」がわからなくなっていくのを感じました。
弊社では、情報共有のツールとして、朝会夕会・週1回のイテレーション・Google Docs・esaなどを活用していましたが、日々増加していく情報量と、比例して増える共有のコストに、漠然とした不安感を感じていました。
そこで出会ったのが、Scrapboxでした。
▼Scrapboxとは何か?
Scrapboxとは、Nota Inc.が提供している、複数人でリアルタイムに編集できるWikiツールです。
箇条書きを中心にした記法を採用しており、書いたメモ同士を自動で紐づけるリンク機能、高速な検索性、一目でわかりやすい一覧画面により、メモの死蔵が起こりにくいことが大きな特徴です。
▼いままでのツールと何が違うか
弊社では、情報共有ツールとして、Google Docs と esaを利用しており、それぞれ特徴があります。
- esaは、プロダクトや事業・技術に対する想いを書く、人が主体の情報ツール
- Google Docsは、リアルタイムに編集できるドキュメント主体のツール
Scrapboxは、議論される以前のアイデアや連想をつなぐ情報主体のツールとして Google Docsとesaの間を埋める形で活用しています。
▼実際に導入してみて
導入後の効果として、下記のようなことが起こりました。
①MTGの効率化
Sketch部は、Slackでの議論が特に活発なチームで、発言が流れてしまう事も多かったのですが、ツール導入後、議論が始まったら、Scrapboxに移動して、そこで議論を開始するようになりました。
また、会議に入る前に、アジェンダを作成した際に、参加者で更新することで、大筋の議論が終わることもありました。
②異業種間のメンバー同士で会話が活発化した
Scrapboxは更新されると、Slackに通知が飛ぶようにできるので、他のチームメンバーの議論や提案内容が、自然と入ってくるようになり、気になったことに、フィードバックやコメントを返しやすくなりました。
Scrapbox上で、コメントのやりとりが行われると、口頭での話を明らかに増えました。
③福岡のリモートワークにも活用
福岡オフィスと共同で進めているプロジェクトにも、Scrapboxを利用しています。
音声通話を繋げながら、福岡チームも一緒にメモの編集を進めると、通信の遅延などに影響されず、スムーズに議論が可能です。
▼導入前にやってみるとよい事
まずは、会議の議事録作りに利用してみてはいかがでしょうか。3回位試してみると、だんだんと癖になってくることでしょう。リアルタイムに複数の軸で議論が進み、他のチームがやっている会議の議事録がどんどんプールされていく体験は、大変良いものです。
▼さいごに
弊社での導入のきっかけは、社員から「情報・ノウハウ共有の仕組みが上手く機能していない」という課題が上がり、近年注目を集めている「Scrapbox」を試験的に導入しました。チームに導入した後、数週間で約1000カード程度生成され、100名程度が利用しているアクティブなツールになりました。
最近、会社の規模が大きくなってきた、チーム間での情報共有がうまくいっていない気がする、というチームには非常に有効なツールとなります。
実際にチーム導入したメリットについて詳しく話す機会として、2019年4月9日(火)19:30~21:30(受付開始19:00)に、ピクシブ株式会社の東京オフィスでScrapbox勉強会を実施いたします。
https://nota.connpass.com/event/123629/
ぜひ、お気軽にご参加ください。