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クリエイターの経済圏を生み出すECサービスの裏側を探る

みなさん、こんにちは。ピクシブで採用担当をしているkamikoです。 本日ですがピクシブで働いている社員が、普段どのような仕事に携わっているのか紹介したいと思います。

特に、今回はサービス開発においてチームの指揮をとるプロダクトマネージャー職(https://hrmos.co/pages/pixiv/jobs/006)の業務について、三回に分けて皆様にお伝えできればと思いますので、是非ご覧くださいね。 記念すべき第一回目は、BOOTHのプロダクトマネージャーであるmoyashipanさん、watasukeさんにお話を聞いてみたいと思います。

まず、自己紹介をお願いいたします。
moyashipan : クリエイター事業部、BOOTH部に所属しています、杉本です。社内ではニックネームのmoyashipanと呼ばれています。 2008年に新卒でピクシブに入社しました。
watasuke : 同じくクリエイター事業部、BOOTH部に所属しています土肥です。社内ではニックネームのwatasukeと呼ばれています。

BOOTHとはどんなサービスですか?
moyashipan : BOOTHとは、クリエイターが作品やグッズを販売し、それをファンが購入できる、創作のためのマーケットプレイスです。(https://booth.pm/)ネットショップは無料で誰でも簡単に立ち上げることができ、手数料も業界最低水準で提供しています。決済や配送も代行しているため、手間なく安心してご利用いただけます。

お二人はいつから、BOOTHのプロダクトマネージャーになったんですか?
moyashipan : 僕は2020年3月からです。自己紹介で前述した通り、入社時からエンジニア職として仕事をしていたのですが、その頃からプロダクトマネージャーのような働き方も開発と同時に行なっていたので「プロダクトマネージャーを名乗りますね」と伝えて、プロダクトマネージャーになりました。
watasuke : 僕は2017年4月にプロダクトマネージャー職として中途入社しました。

現在行なっているプロダクトマネージャーの業務内容を教えていただけますか?
watasuke : 聞こえが悪いかもしれませんがいい意味で「雑用」というか、サービスを前に進めるために何でもやる人だと思います。具体的に例をあげると、やるべきことを発見する、ユーザーから求められていることの要件を整理する、仕様を考える、お知らせを書く、チーム内でやることを整理する、など多岐に渡ります。基本的にはエンジニアリングとデザイン以外を全般的に見ています。

moyashipan : 僕は元々エンジニアなので、技術的目線だったり保守性を意識した目線で方針をアドバイスしています。 例えば「こういう構造のほうが保守しやすいと思う」「このパターンでエラーが起こるのは辛いので潰しておこう」「パフォーマンスが低下してる箇所があるのでクエリや処理の流れを手直ししたほうが良さそうだ」などです。
他には、利用時にユーザーが感じる驚きを軽減できるように導線や文言を考えたりもします。 さらに、これから作る物が複雑になりすぎないように設計したり、これまで作ってきた機能が運用の足かせにならないように再設計するのも重要な仕事です。

業務に携わる上で得られたスキルにはどんなものがありますか?
watasuke : 業務範囲も多岐にわたるので、広く浅く色々なスキルを身に付けることが出来ました。例えばSQL、開発・運用の知識など技術職寄りのスキルもそうですし、何が課題なのか・その価値はどれくらいで・どんな解決策があるかなど要件整理も経験しながら学べました。あとはピクシブの扱っているドメイン文脈的に、多様なジャンルのクリエイターの情報にも詳しくなりました。
moyashipan : プロダクトを短命にさせないための考え方です。もう少し分かりやすく言えば、どんなアイデアでも実現しようとすれば大概の事は可能だと考えているのですが、実際にやるべきこと、やらざるべきことを決める事が大切だと思います。あとは、相手に正しく伝わる文章の書き方・伝え方ですね。

業務する中で楽しいと感じるのは、どのような点ですか?
watasuke : BOOTHはありがたいことにユーザーから好意的に受け入れていただいていると感じることの出来るサービスです。私はものをつくるクリエイター全般が好きですし、クリエイターのファンを含めた創作ドメイン全体に強い興味があります。自分の好きなクリエイター・創作ドメインに変化を投げ込んで、ポジティブなフィードバックを得られるのは嬉しいです。
あとは、自社サービスなので課題発見から施策立案・実行・解決まで一貫して関わることが出来る点も楽しいと感じています。
moyashipan : 物流と絡んだ仕事が出来るのは楽しいですね。例えば自分が組んだシステムで、グッズを注文して、自分の手元に実際にモノが届いた瞬間は嬉しかったです。 それ以外だと、業務上で問題解決するときに、一番ミニマムなコストで解決できると嬉しいかな。

業務する中で苦労した点はどんなところですか?
watasuke : BOOTHには様々なユーザーがいらっしゃるので、サービスの使われ方も様々です。どのユーザーにとっても、出来るだけ「使いづらい」と感じさせないこと、またサービス運営側の僕たちにとっても運用が辛くならないように開発すること、この両軸を担保することに、いつも頭を悩ませています。
moyashipan : 悪意はもちろんありませんが、人間は誰しも欲しい物の表層ですとか、部分最適解しか上手く語れないと思っています。それを前提にユーザーと対話することで、本当に解決したい問題が何なのかを探ったり、そこから複数案を用意してメリット・デメリットを比較することで、よりベターな解決案に辿り着くまでのプロセスは面白い点でもあり、難しい点でもあると思います。

今後のBOOTHはサービスとしてどのように展望していくのでしょうか?展望の中で、経験できる業務にはどんなものがありますか?
watasuke : 気軽に創作物を売買する需要については、まだまだ掘り下げることがありそうです。具体的に「こういう機能がほしい」という要望が出ているものもそうでないものも含めて、課題がたくさんあります。今後もサービスの規模が拡大したり、時代の変化に伴って、課題は生まれ続けると思います。
それに誠実に向き合うだけでも、色々なタイプの仕事が出てくるはずですし、種類は違えど「創作が好き」なユーザーに喜んでもらえる、刺激的な業務経験を積むことができると思います。
moyashipan : 「自分の本が一冊売れるだけで嬉しい」という体験も「大規模なファンビジネスを実現する」という体験も、どちらもBOOTHの力で支えていく必要があり、それぞれ必要とされている機能はまだ沢山あると思います。
それらに対して、システムが複雑になりすぎないようにどんな仕様・改修をどんな形で取り込む・捨てるかを、分析・判断・決断する業務にチャレンジできるはずです。

チームにジョインしてくれるプロダクトマネージャー職を募集しています
watasuke : BOOTHのプロダクトマネージャーは、「誰のための仕事なのか」を重視し、かつクリエイターや創作を愛するファンが好きな方が向いていると思います。ただ一方で「自身がどのような仕事をするか」を重視するタイプの方だったとしても、新たな市場を作っていくことに興味を持っている方は楽しみながら業務に取り組むことが出来るのではないでしょうか。
僕個人としては、「目的が何か」「それに対してどのような解決策があるか」「それぞれの策がどのくらいベターなのか」等を、きちんと判断できる方と働きたいと思っています。ただ、その裏側には創作に対しての愛がある方だと嬉しいですね。
moyashipan : 大きい問題を小さく分解して整理してくれるような方が、チームに加わってもらえると嬉しいです。またプロダクトを出来るだけ長く維持していく、という軸を持ってマネジメントしているかどうか、も重要かな思います。プロダクト愛は勿論あった方がいいとは思いますが、サービス開発に関わるうちにおのずと得られるはずです。

moyashipanさん、watasukeさん、ありがとうございました! ピクシブでは現在BOOTHにジョインしてくれるプロダクトマネージャー職を募集しています。ブログの内容を拝見していただき興味をお持ちでしたら、是非下記エントリーフォームに詳細がございますので、ご覧いただきエントリーをお願いいたします。

hrmos.co

それでは、皆さまこのあたりでごきげんよう。さようなら。

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kamiko
2016年1月にピクシブ株式会社に中途入社。人事部を経て現在は技術広報室でエンジニア職の技術ブランディングを担当しています。採用イベントや会社説明会によく現れます。