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マンガ業界を取り巻く環境とピクシブの役割について

こんにちは、pixivコミック運営を担当する部署のマネージャーをしているshomaです。少々遅くなってしまったのですがPIXIV DEV MEETUPで発表した内容についてご紹介させて頂きます。

今回はマンガ業界におけるピクシブの役割ってなんだっけ?というところに繋がるような話を軽く解説を加えながらお話し致します。

昨今のマンガ業界について

完全なレッドオーシャンという話

昨今のマンガ業界といえば、かなりのレッドオーシャンだと言えると思います。

電子コミックスの売り上げは、2019年に紙と電子の売り上げが逆転して以降も引き続き伸び続けている状況にあり、昨年2020年は20年間の中で最高売り上げを達成しています。

また、海外資本のアプリが大きくシェアや売上を伸ばしており、ニュースを目にすることがとても多くなっています。

news.livedoor.com

gamebiz.jp

そんなレッドーオーシャンの中でも、先ほどあげた「海外資本アプリ」と、「ユーザー投稿型サービス」に注目してみたいと思います。

まず、「海外資本アプリ」については特に韓国発の「縦読みマンガ」が日本でも世界でも非常に好調です。

縦読みマンガについて

「縦読みマンガ」は特に以下のことからシェアを伸ばしているのだと考えています。

  • 縦読みマンガは日本発のマンガ特有の「コマ割り」などの学習コストが無く、縦にスクロールするだけで読める為、初めてマンガの文化に触れる人にとって非常に馴染みやすいコンテンツ
  • 縦長のスマートフォンが主流の時代に合っており、縦長に合った表現ができるフォーマット
  • 韓国でヒットした作品を上手く翻訳して日本に輸入をしている
  • 制作がアニメのようなスタジオ制で、安定的なコンテンツ供給ができる

など。

このような「縦読みマンガ」を主力商品としつつ、日本のマンガも併せて取り扱うことで、ユーザー増、売上増加につなげているのだと考えています。

ユーザー投稿型サービスについて

次に、「ユーザー投稿サービス」ですが、こちらも非常に増えています。例えば、女性向けのマンガ投稿サービスや、作品投稿・販売ができるサービス、公式アプリにインディーズの連載枠を設けるなど様々な角度からアプローチするサービスがここ数年で非常に増えてきたと感じています。

改めて、マンガ業界は「商業」も「インディーズ」も完全なレッドオーシャンと言えます。

ですが、ピクシブはここと戦おうとはあまり思っていません。それは、役割が違うからだと考えているからです。

ピクシブの役割

ミッション・ビジョンの話

突然ですが、ピクシブ株式会社のミッションは「創作活動がもっと楽しくなる場所を創る」です。ピクシブの全ての部署が最終的にはこのミッションに紐づく形で目的・目標を持っています。

そんな中で、昨年12月にマンガ市場におけるピクシブの動きを加速させる為にピクシブ株式会社全体を横断するマンガチームが誕生しました。

このマンガチームが持っているミッション・ビジョンは以下のものです。

MISSION:あらゆる人がマンガをライフワークにできる

商業、趣味に限らずマンガを描く人全て、マンガを読む人全てがライフワークにできることをピクシブで実現したいというミッションです。

VISION:マンガがエンタメに選ばれる世界を創る

昨今、特に動画コンテンツがより身近になりエンターテイメントの選択肢の幅が広がったことでマンガがエンタメに選ばれづらくなっているだろうことから、引き続きマンガがエンタメに選ばれる世界であって欲しいということを掲げたビジョンです。

元々バラバラだったステークホルダーが約1ヶ月ほど様々なことを検討して、上記のようなMISSION、VISIONになりました。我々はこれに向かって、今後の事業を展開していく予定です。

通称ビッグサイトの図

ピクシブのマンガチームでは、通称ビッグサイトと呼ばれている図を使って、マンガ業界やピクシブのマンガサービスのポジションを表しています。

これは、上に行けば行くほどクリエイターや作品は一握りで閲覧者はとても多く、下に行けば行くほどクリエイターや作品は多いが閲覧者は少ない、ということを表した図です。その中でもpixivはより多くのクリエイターや閲覧者を増やす動きをしていき、pixivコミックは元々アマチュア作品だったものを商業作品としてヒットをさせる役割を持ち、Palcyは講談社と共に圧倒的なヒット作品の創出を目指すという役割を担っています。

ピクシブが達成したいこと

このように、それぞれのマンガに関わるサービスが別々の役割を担うことで、ピクシブで新たなマンガ作品、クリエイター、ヒット作品が生み出され、、結果として「あらゆる人のマンガがライフワークにできる」ことを達成したいと考えています。

そしてまずは、このMISSIONを達成する為、直近3年後に「注目の集まる作品が生まれ続ける」というVISIONを掲げていますのでここ3年間の動きは是非、ご注目ください。

そんなマンガチームで一緒に働きませんか?

今までのお話のように、「マンガチーム」として横断で活動しつつ、pixiv、pixivコミック、Palcyと3つのサービスを運営しています。

正直なところ、この3つのサービスを運営しつつ、さらに横断でプロジェクトを進めるには、人が足りていません!

横断でプロジェクトを進行する為の、プロダクトマネージャーやアソシエイトプロダクトマネージャーの方々を大絶賛募集中です。

また、アプリを改善する為の、iOSアプリのエンジニア、Androidのエンジニアの方々や、pixivやpixivコミックのWeb版を改善する為のフロントエンドエンジニア、と多くの技術職のエンジニアも募集しています。

ピクシブのマンガ業界の役割に関して少しでも共感した方、興味を持った方は是非お気軽にエントリー頂ければと思います。

Webディレクター

hrmos.co

プロダクトマネージャー

hrmos.co

バックエンドエンジニア

https://hrmos.co/pages/pixiv/jobs/056hrmos.co

ウェブフロントエンドエンジニア

hrmos.co

スマートフォンアプリケーションエンジニア

https://hrmos.co/pages/pixiv/jobs/003hrmos.co

shoma
2018年11月入社。IPアライアンス部のマネージャーをやっています。pixivコミックやIPに関わる仕事をしています。今はwebtoon事業のプロジェクトオーナーをしています。