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ピクシブ社員の5人に1人がお絵かき経験者!?社内のお絵かき文化を紹介!

こんにちは。18新卒エンジニアのロボ掃除機です。普段はpixivのwebフロントエンドやバックエンドの開発をしています。

この記事では社内企画の「お絵かきブートキャンプ」について紹介します。 2017年11月にbanikuが公開した「エンジニアがイラスト勉強会!? ピクシブ社員が本気で絵を描いてみた!」の2年ぶり2回目の記事で、1回目に登場した社員のイラストも紹介するので合わせてご覧頂くとさらに楽しめます。

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「お絵かきブートキャンプ」とは?

ピクシブでは創作活動がもっと楽しくなる場所を創るというミッションのもと、日々サービスを開発しています。特に絵を描く方を対象にしたサービスや機能を開発することが多く、その目線に立って考えることが欠かせません。 そこでユーザーの気持ちを少しでも理解してみようという考えから、月に1度、社内の有志が集まって本気で絵を描く「お絵かきブートキャンプ(以下、ブーキャン)」が2016年から始まりました。

その後は社内チャットにお絵描きをテーマに話せる部屋もできて、業務に支障の無い範囲なら、就業時間でも社員同士で自由にイラストの話をするようになりました。 2020年1月にはブーキャンも41回目を数えるようになり、3年以上も続いてきた今でも回を増すごとに盛り上がっています。

3年ぶりにブーキャン参加したメンバーに盛り上がるチャット

3年以上たっても盛り上がり続ける秘訣

ブーキャンではその月のテーマが決められます。 七夕やハロウィンといった季節的なものから、アオリ・フカンといった絵の構成に関するものも選ばれるため、「今回のテーマだったら描きたい!」という飛び入りから、普段の自分だったら描かないから上達に繋がる!と考える社員もいて、色々なモチベーションで参加する良いきっかけになっています。

後に「テーマに沿ってなくても良いし描きかけでもOK。なんなら1ストロークでもしたらえらい!」というルールが追加され、初心者でも気軽に参加できるようになりました。

途中でもたくさんのリアクションがつく

みんなで絵を囲みながらやる講評会も特徴です。 描いた人は持ち時間3分で、自分の絵の解説やこだわった部分を話し、周りから「(その絵)好きです」や「前回と比べてここが良くなった!」と、ほめられたり、「ここの部分どうやって描いたのか知りたい!」といった質問が飛び交います。ポジティブなコミュニケーションも次の絵を描くモチベーションに繋がっています。

その他にも、毎月投稿しなくても良かったり、お絵描きに興味がある新入社員を誘ってみたりと参加しやすい雰囲気づくりをしています。これらの形式は最初からできていたわけではなく、お絵描きを一緒に楽しむ仲間をどうやったら増やせるのかみんなでアイデアを出しながら形にしていきました。

社員の5人に1人がブーキャン経験者?!

ブーキャンの参加者はエンジニアやデザイナー、プロダクトマネージャーなど職種に関わらず、お絵描きレベルも入社してから描き始めた超初心者から、コミケ常連のベテランまでと多種多様で毎回10人以上が参加しています。 歴代の参加者は40人にも増え、現在のピクシブ社員が約200人なので単純に考えると5人に1人が参加したことになります。 もちろんブーキャンに参加したことがないお絵描き経験者もいますので、社内のお絵描きユーザー率はかなり高いです。

企画立ち上げから参加して2年以上描き続けている社員もいれば、新しく入ってきた社員もおり、「〇〇さん今月のお絵かきどうです?」といった会話が自然と生まれて、活発な交流や話題作りの起点になっています。

ピクシブ社員の実力やいかに?

ここからは社員のイラストを紹介します。

「和服メイドさん」

17年新卒エンジニアのorekyuuのイラストです。前回の記事でも紹介しており、当時よりも目や影などの細かい描き込みが増えて絵全体のクオリティが上がっています。表情やポーズ、服装といった可愛さの引き立て方がとても上手いです!

「悪魔娘ちゃん」

中途入社のエンジニアminamitaryのイラストです。彼も前回の記事で紹介しており、この記事のために当時と同じキャラクターを描いてくれました。 ポーズは同じですが、キャラが魅力的に伝わるカメラワークや服の細かいシワなど2年で上達したことが一目でわかります。

「和」

19新卒のエンジニアRNDのイラストです。建物や大胆に曲げた地面のパースを使って不思議な世界観をよく演出できています。彼は入社以前からお絵描きをしており、ブーキャンでは毎回「魚眼パース」など難しい技法にチャレンジしていて、学んだことをみんなに教えてくれます。

「子!」

最後は僕、ロボ掃除機です。正月をテーマに描きました。ブーキャンメンバーから絵描きツールで簡単に模様を描く方法を教えてもらったので取り入れてみました。正月らしい華やかなイラストにできたと思います。

僕は2年前に入社してから本格的に絵を描き始めました。きっかけは描く人の気持ちを少しでも知れたら良いな程度でしたが、業務後にお絵描き好きの社員と集まってわいわい描いたり、ブーキャンのために渾身の作品を描いていくうちにどんどんハマっていきました。 最初は線画しか描けなかったのですが、色の塗り方やメイキングなどを教えてもらううちに自分でも納得のいく絵が描けるようになって、ますます楽しくなっています。

実は2020年1月の着物の柄は2019年1月のものを使っています。

2年間絵を描いてきての気づき

2年間で一番の気づきは、絵を描き続けることの難しさです。

ブーキャンのメンバーには様々な理由で描くことから遠ざかった人達がいます。 「忙しくなった」、「他に熱中することができた」と環境によるものから、「描きたいものがわからなくなって描く気力がなくなった」という気持ちによるものまで人それぞれでした。僕自身も、「下手だから何度描き直しても納得できる絵にならなくて悔しい」、「一生懸命描いたイラストなのに評価が少なくて悲しい」と辛い場面が何度もありました。 それでも月に1枚ぐらいなら描いてみるかとペンを握り始めるのですが、いざ描き終えてpixivやブーキャンで公開するとその辛さを上回る嬉しいことがたくさんありました。 ブックマークやコメントを頂いたり、自分で好きだと思える絵が描けたり、メンバーに上手くなったねと褒められたりして、そのたびに描くことが楽しくて好きなんだと再認識させられています。

絵を描き続けることはその人の環境や気持ちに強く左右されるので、それをコントロールすることは簡単ではありません。だからこそお絵描きが楽しいという思いを何倍にも増やして、辛いなという思いをできるだけ少なくしていくサービスを作っていけたらと思いました。

サービスに貢献する機会が増えたブーキャン

最近では社内のテストユーザーとして活動する機会が増えました。メンバーには初心者からベテランまで様々なお絵かきユーザーがいるので、 「この機能はどのように使っている?」や「リリース前のレビューをして欲しい!」といった話が舞い込んでくることも珍しくありません。メンバー同士でも「こういう機能が欲しいよね」「ここを改善したい」と議論で盛り上がることが多く、お絵描きユーザーとしての意見を発信してサービスを支えています。

これからのブーキャン

昨年は漫画に特化した社内コミュニティ「漫画ブートキャンプ」も生まれました。 漫画ブートキャンプメンバーでコミティアに参加するなど、社内の創作文化は盛り上がる一方です。

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これまで絵を描き続けることの「楽しさ」や「難しさ」にたくさん出会ってきました。そのユーザー体験を1つ1つ大切にして、サービス作りに活かしていきます。

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ロボ掃除機
2018年4月入社のエンジニア。ソースコードを掃除するのが得意。 絵を描くのも見るのも好き。