entry-header-eye-catch.html
entry-title-container.html

entry-header-author-info.html
Article by

PMカンファレンス2020参加レポートRTA(ふりかえりインタビュー付き)

こんにちは、ピクシブのpixivコミックでPM(兼マネージャー)をしているshomaです。 今回はPMギルドの一員として、記事を書かせていただきました。

本日プロダクトマネージャーカンファレンス 2020 (以下、pmconf)が開催され、とても勉強になる様々なセッションを聴くことができました。

参加者の皆さんは、疲れと共に「今日聞いたことをどう業務に活かそうか…」とワクワクするような一日の終わりに差し掛かっているのではないでしょうか。

中でも特に私が気になったセッションは「いま、PMに求められる本質的な力 ~満足度No.1プロダクトを生む組織、3つの条件~」です。 私は社内のPMたちをサポートする組織「PMギルド」に所属していて、会社のPMのキャリアやフォローアップについて日々考えているのですが、昨年のHEXに関する発表に引き続き、今年もPMに必要なのは抽象化能力であるといった非常に参考になるお話があり、この考え方を生かしてPMの組織についてもっと考えていきたいなと思いました。

さて、弊社ではpmconfに出席した全員で、esaという情報共有サービスにセッション内容や考えたこと・活用したいことをまとめています。

このまとめには少し時間がかかりそうなので、その前段として「どんなセッションがよかった、気になった?」「セッションで聞いたことで、今後に活かせそうなことはある?」といった内容を、一部の参加者へインタビューしてみました。


ニックネーム:ushio
役割:取締役
一言:PMは未来をつくる仕事だと思います!

特に良かったセッションを一つあげるとしたらどれですか?
東京都副知事が考える行政におけるプロダクト開発とは?(東京都副知事/宮坂 学さま)

2020.pmconf.jp

特に良かったセッションにあげた理由や、気になったポイントを教えてください。
都の課題感が非常に明確に伝わり、また、それに対する打ち手も非常に力強く1都民として興味深く拝聴させていただきました。特に組織論のあたりとGtoB、GtoCの事業モデルの部分が認識を新たにしました。

部署に持ち帰りたいと思った知見があったら教えてください。
エンジニアとビジネス、現場とマネジメントなど、2つのフィロソフィーを理解しつつ、橋渡しできる人材はどこでも活躍できる!


ニックネーム:halcana
役割: pixiv Sketch マネージャー
一言:お絵かきときつねが好きです。

特に良かったセッションを一つあげるとしたらどれですか?
ピンチをチャンスに:未来をつくるプロダクトロードマップ(日本マクドナルド株式会社/飯沼 亜紀さま)

2020.pmconf.jp

特に良かったセッションで良かったなと思うポイントを教えてください。
経営層とのコミュニケーションから社内の意識の統一に至るまで幅広くロードマップを活用し、コロナ禍の特異な環境下で時に偶然も味方につけながら柔軟にその内容を変えていくスタイルと、それを可能とする強固なビジョンの重要性を再確認できた。 個人的には、コロナ対策の一部を「たまたま上手くいった」と言い切る誠実さが好きだなーと思いました。

部署に持ち帰りたいと思った知見があったら教えてください。
Vision, Roadmap, Backlogの使い分けはチームにもしっかり共有していきたいですね。


ニックネーム:sakuma
役割:pixivision PM/メディア編集長
一言:現在マーケティングや編集の仕事が多くなっていたので、イベントを通じてPMとしての自覚を再認識し、プロダクトともっと向き合いたいなと思いました。貴重な講演をありがとうございました!

特に良かったセッションを一つあげるとしたらどれですか?
未来に向けたチャレンジを続けることは楽じゃないけど、超楽しい! 〜過去からの脱皮と未来に向けた挑戦 〜 (ヤフー株式会社/森本 小百合さま)

2020.pmconf.jp

特に良かったセッションにあげた理由や、気になったポイントを教えてください。
普段あまり考えず使っていたが細かなUI変更やPDCAの数やテンポが早く、綿密に調整されていることを知った。

部署に持ち帰りたいと思った知見があったら教えてください。
複数の調査による数値テスト/ライブテスト/属性に合わせたコミュニケーションは取り入れていこうと思います!


ニックネーム:kakapo
役割:pixivプレミアム アソシエイトプロダクトマネージャー
一言:PM歴4ヶ月なので赤ちゃんです

特に良かったセッションを一つあげるとしたらどれですか?
mmhmmが生まれるまでと 今後の展望から学ぶプロダクトの作り方(All Turtles and mmhmm/Phil Libinさま)

2020.pmconf.jp

特に良かったセッションにあげた理由や、気になったポイントを教えてください。
顧客満足度とコストの相関3パターンの話 (当然期待する機能:満足度は負から0に漸近する曲線になる 基本的な動作、性能:満足度がコストに比例する、 全く新しい体験:満足度が正)

部署に持ち帰りたいと思った知見があったら教えてください。
ユーザーにインタビューして出てくる要望はどんなにコストをかけても満足度が0に漸近するだけでプラスの評価がこない。ユーザーがその機能を当然と思っているから。というのは聞いてみると当然だが、ほかのパターンと一緒に単純化されて図示されると非常にインパクトが大きく、頭にとどめておく必要を強く感じた。


ニックネーム:hanaken
役割:pixivアプリ/pixivリクエスト プロダクトマネージャー
一言:PMカンファレンス最高!!!

特に良かったセッションを一つあげるとしたらどれですか?
ピンチをチャンスに:未来をつくるプロダクトロードマップ(日本マクドナルド株式会社/飯沼 亜紀さま)

2020.pmconf.jp

特に良かったセッションにあげた理由や、気になったポイントを教えてください。

・ロードマップの用いた経営層とのコミュニケーションについて
・共通言語としてロードマップを活用していくこと、そして相手に応じてロードマップの意味が変わる点

部署に持ち帰りたいと思った知見があったら教えてください。

・ロードマップというものそのものへの姿勢や、それの使い方
・経営層とのコミュニケーション手段でロードマップを用いること
・プロダクトの軸をブラさなければ時にはロードマップを変えることを厭わないこと
・手段を目的化するのではなく、常にどんな価値を提供するかを考え続けること


ニックネーム:rukapi
役割:マーケティング戦略室 メンバー
一言:普段接する機会の少ないPMの方々と、Discordでワイワイしながら聴けて楽しかったです!

特に良かったセッションを一つあげるとしたらどれですか?
自己流から一流プロダクトマネージャーになるために学ぶべきこと(Tably株式会社/小城 久美子様)

2020.pmconf.jp

特に良かったセッションにあげた理由や、気になったポイントを教えてください。
初歩的な内容で、わかりやすかったからです。成功しているプロダクトの定義や作り方、理想の組織などについて解説していただきました。

部署に持ち帰りたいと思った知見があったら教えてください。
プロダクトはCore, Why, What, Howの4階層で認識してつくるべし。Core(ビジョンなど)をしっかりせずにWhy,What,How(競合が〇〇やってるから、とかかっこいいからなど)ばかり追い求めていると、ちぐはぐなプロダクトになってしまう。ここを押さえて、プロダクトとマーケ、同じ方向を向いて一緒に仕事ができればな~と思います。


ニックネーム:TK
役割:pixivプレミアム コミュニティマネージャー/プロダクトマネージャー
一言:CMとPMのハイブリッドです!2年連続参戦で成長が加速する!

特に良かったセッションを一つあげるとしたらどれですか?
mmhmmが生まれるまでと 今後の展望から学ぶプロダクトの作り方(All Turtles and mmhmm/Phil Libinさま)

2020.pmconf.jp

特に良かったセッションにあげた理由や、気になったポイントを教えてください。
コロナ禍による世界のハイブリッド化を、永続的な変化と捉えてプロダクトの開発に挑んだという話は面白かったです。 永続的な変化に活路が見出せるからこそ、大きなリソースを割いて新しいプロダクトを作れる。しっかり時代の潮流を見極めていきたいですね。 (自社プロダクト『mmhmm』の機能をフル活用して登壇していたのも「やるなー!」と思いました)

部署に持ち帰りたいと思った知見があったら教えてください。
永続的な変化にコミットすること以外にも、開発の優先順位決めについての話がPhil Libinさんからありました。 顧客にYESと言わせるか(予想外の喜びを与えるか)、NOと言わせないか(買わない理由をなくすか)。 どちらも重要なことですが、ユーザーの皆さんに熱狂的にYES!YES!と言ってもらえるような機能開発ができるようなチームになれたらと思います!


以上、弊社社員の感想や部署に持ち帰れそうなことを抜粋してお届けしました。 (その他、掲載NGとのことでここでは触れられなかったセッションも社内で話題になっていました!) 改めまして、たくさんの学びや交流の場を提供していただいたpmconf運営の皆さま、スピーカーの皆さま、本当にありがとうございました。 リモートでのカンファレンス開催ということもあり大変だったでしょうが、様々なツールを駆使してスムーズに運用いただき、快適に参加することができました。

さて、インタビュイーの中に、PM以外の職種のメンバーが参加していたことにお気づきいただけたのではないでしょうか。 ピクシブではPM職に限らず、プロダクトに対して自ら強いオーナーシップを発揮することを希望する社員や、将来的なキャリアパスとしてプロダクトマネジメントに関わることを希望している社員に対して、このようなカンファレンスへの積極的な出席を推奨し、支援しています。

先述したesaという情報共有ツールを使って知見を共有することが前提になっているので、見ることができなかったセッションの情報なども気軽に情報交換をすることができ、実際に活発な意見交換が社内でなされています。

この後もPMギルドの活動として、改めて各チームやPM同士でpmconfについての振り返りを実施し、会社・部署のPMスキルを向上するための活動をしていこうと思っています。 今回のようなカンファレンスへの出席についてはもちろん、勉強会やPMならではの悩みに関する相談、PMのキャリア形成など社内でのPMのフォローアップは随時アップデートしていきます。

また、現在ピクシブでは様々なプロダクトのPM職を積極募集しております。 少し興味があるよ、という方やこのプロダクトの話を聞いてみたい!のように思ってくださった方は以下のURLよりメッセージやTwitterの中の人へのDMなどでコンタクトを取っていただけますと幸いです。

Wantedly:https://www.wantedly.com/projects/500881
採用ページ: https://hrmos.co/pages/pixiv/jobs/006
Twitter:https://twitter.com/takumajanai

以上、拝読ありがとうございました。

shoma
2018年11月入社。IPアライアンス部のマネージャーをやっています。pixivコミックやIPに関わる仕事をしています。今はwebtoon事業のプロジェクトオーナーをしています。