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次世代のクリエイターが熱中できる機会を提供したい pixiv高校生イラコン担当者インタビュー

こんにちは、広報部のwestenoriです。ピクシブでは毎年、「pixiv高校生イラコン」を主催しています。今回はその運営を行っているisamushiさんにコンテストへの想いや経緯についてお話を伺いました!

pixiv高校生イラコン2024:https://www.pixiv.net/contest/highschool2024

自己紹介をお願いします

芸術大学在学中にマンガを学んでいました。卒業後は広告系の仕事を7年ほど勤めた後ピクシブに入社し、現在はエデュケーション部で教育に関わる様々な企画を担当しています。pixiv高校生イラコンには2021年頃から関わっています。

pixiv高校生イラコンとはどのようなコンテストですか?

次世代のクリエイターが可能性を掴む場の創設を目的として2018年にスタートした、高校生向けのイラストコンテストです。毎回、漢字一文字のユニークなテーマ(2024年のテーマは「熱(ねつ)/Heat」)を設けていて、プロのクリエイターによる厳正な審査を経てグランプリを決定しています。全審査員が全作品に目を通すという点が特徴です。

テーマは企画のコアになる部分なので、毎回こだわって考えています。最近は海外からの応募も増えていることもあり、海外の方にも伝わりやすいという点も意識してテーマを設定しています。

pixiv高校生イラコン立ち上げの経緯を教えてください

「次世代のクリエイターが可能性を掴める場の創設」という目的を掲げていますが、立ち上げ当初はpixivに新しい風を吹かせたいという想いも大きかったと聞いています。pixivがサービス開始して今年で18年目を迎えます。プロダクトとして進化を止めないために、若い世代にpixivを認知し、投稿してほしいと考えたことも企画立ち上げのきっかけでした。 2021年に私が担当してから、授賞式の発信や講評などの機会を増やすなど、より応募者に寄り添った内容を盛り込むようにしました。

コンテストはどのように変化してきましたか?

当初から応募作品のレベルは高かったのですが、回を重ねるごとにプロと遜色ないレベルの作品が増えてきたと感じます。例えば、2021年に最優秀賞を受賞した庄一さんは高校卒業後、アニメ制作会社MAPPA所属のアニメーターになっていますし、2020年の最優秀賞受賞者である石田さんは受賞後に玄光社から画集を出されています。また、今回のクリエイター審査員のこむぎこ2000さんは実はpixiv高校生イラコンに作品を応募されているなど、過去の受賞者がプロの世界でどんどん活躍しています。

コンテスト全体のレベルが上がってきたことを受け、2023年にコンテストのロゴマークを一新しました。それまでは高校生のフレッシュさを意識したポップなデザインでしたが、コンテストのもつプロフェッショナル性を表したいと考え、よりハイレベルな印象を与えるデザインに変更しました。

【旧ロゴ】 

【新ロゴ】

pixiv高校生イラコンが浸透してきている実感はありますか?

授賞式後に、最優秀賞を受賞した方のXフォロワー数が一夜で約4,000人増えたという話を聞いて、かなり影響力があるコンテストに育っていることを実感しました。 投稿作品の絵柄の幅も広がってきました。企画サイドでも審査員の先生を多彩な活動ジャンルからお迎えするようにしているのですが、そういった狙いも功を奏しているかと思います。 また、審査員をお願いした先生方が、以前からpixiv高校生イラコンの存在を認識しており、「あのコンテストからオファーが来た!」」と感じてくださっているようで、審査員としてのご参加を喜んでいただけていることが大変嬉しく思っています。

コンテスト運営の面白さはどのようなところですか?

コンテストを通して、若いクリエイターの人生のターニングポイントに関わっていると実感できるところが一番のやりがいだと感じています。 また、コンテストにおける評価は技術だけが全てではない点も面白いと思っています。例えば、単純な技術力だけを見た時に大きな評価を得にくい作品でも、何か他とは違う光るものを審査員に見出されて受賞へとつながることもあります。 運営としてさまざまな投稿作品を見ることができるのも、とても楽しいです。高校3年間、毎年応募してくれた方もいて、リアルな成長を目の当たりにするときもあります。何かに熱中し、成長につながる機会を提供できていることも、この企画に携わっていてよかったと感じる部分です。

運営するうえでとくに大変と感じる瞬間はありますか?

結果発表に向けて進行しているときですね。締め切り後はすぐに審査に入り、結果発表および授賞式開催に向けて準備を進めます。 結果発表の時期は、受験を控える高校生の事情に配慮して決めています。11月頃になると多くの高校生が受験モードに入り創作活動を休止する方もいるため、10月頃までに結果を届けられるよう進行しています。 しかし、急ぎすぎて審査が煩雑になっては本末転倒ですし、かといって丁寧すぎる進行で発表や授賞式の開催が遅くなってもいけません。スピードとクオリティの両方を成立させる調整力が求められます。そのバランス感覚が難しさでもあり楽しさでもあります。

あと、コンテスト開催期間中は高校生の描いたイラストにSNS上でリアクションできないことですかね。とても素敵なイラストに素直にリアクションできないのは我慢が必要です。

関係者から届いた嬉しい反応はありますか?

応募者から頂く、プロのクリエイターとしてのお仕事に繋がったという声が一番嬉しいです。受賞者はもちろんですが、受賞に届かなかった方からも投稿をきっかけに企業から声がけがあったという声も聞きます。 また、協力企業の方からは、イラストを描く高校生が一堂に会するこのコンテストで若いクリエイター支援の場に関われることがありがたい、という声を多くいただきます。

今後の高校生イラコンの展望はありますか?

今年からネクストクリエイター賞を新設しました。この賞は企業から受賞者への正式な案件発注を前提としたWチャンス枠で、2024年はYouTube甲子園様とアンコロール株式会社の企画協力により、受賞者に第8回 全国高校生動画コンテスト「YouTube甲子園」のビジュアル制作などの発注が予定されています。企業と連携することで、高校生クリエイターがより活躍できる機会を増やしていきたいと思います。

例えば、音楽と絡めて文化祭のようなイベントにしていくというのも面白いですよね。高校生バンドとコラボレーションしてテーマソングをつけてみたり、CDや音楽配信を行うときのジャケットをコンテストの入賞者が描いたり、チャレンジしてみたいアイデアはたくさんあります。音楽を作りながらイラストを描く高校生も珍しくないと思うので、イラストを軸に企画を広げていけたらと思います。

pixiv高校生イラコン2024の授賞結果は10月26日に公開されました。こちらからご覧ください!

pixiv高校生イラコン2024
https://www.pixiv.net/contest/highschool2024

pixivision
最優秀賞は過去イチの激戦⁉ pixiv高校生イラコン2024結果発表&作品講評
https://www.pixivision.net/ja/a/10250

pixiv高校生イラコン2024 授賞式
https://www.youtube.com/watch?v=REpYo9deNRk

westenori
2023年10月に中途入社。広報を担当しています。大好きなものはカレーとお笑いです。