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“つながりが生まれる場所”「#P-HUB(ピーハブ)」誕生の背景に迫る!担当者インタビュー第2弾

こんにちは、広報部のmikoです。2024年2月からスタートした社内交流機会「#P-HUB」について、インタビュー第2弾をお届けします!

前回は「#P-HUB」前身イベントの復活を経て、再度交流設計を検討しなおすことになった経緯を、社内交流促進を担うカルチャー推進部のメンバーに伺いました。今回は、一緒に検討を行ったコミュニケーションデザイン部(以下CD部)のお2人もお迎えして、どのように「#P-HUB」が形になっていったのかご紹介します。

「#P-HUB」担当者インタビュー第1弾 inside.pixiv.blog

メンバー紹介

カルチャー推進部:becci、megmilk
CD部:hamacooh、penpen

このメンバーで検討を進めることになった経緯を教えてください

hamacooh:CD部のメイン業務はピクシブが運営するプロダクトの交流デザインですが、インハウスのデザイン組織として、新年会や新卒歓迎会など社内イベントに関するデザインにも関わっています。

社内交流機会の設計に関わることになったのは、コロナ禍だった2022年に開催されたオンラインの社内交流イベントで、配信内で使うビジュアルデザインを担当したことがきっかけでした。

becci:オンラインイベントを開催した時に、デザインを通じてイベントの魅力がぐっとアップした実感がありました。そのため、今回もぜひCD部の力を借りて一緒に検討したいと考えていました。

hamacooh:私達デザイナーとしても、会社の価値向上にデザインでコミットしていきたいという想いがあったので、カルチャー推進部とリレーションを築き一緒に交流設計を進めたことはお互いにとってWinWinな出会いだったと思います。

どのように交流設計を進めていきましたか?

becci:まずは交流機会を実施する目的を再設定するところからスタートしました。第1弾インタビューでもお話したように、前身イベントはどれも「メンバーの交流」「繋がりを生む」という大きな目的が共通してました。新たな交流機会の目的には、さらに「ピクシブらしさ」を反映していきたいと4人で認識合わせをしていきました。

hamacooh:どういう場にしていきたいのか、ディスカッションを重ねる中でピンと来たのが「好きで繋がる」というワードでした。ピクシブには、好きなものに情熱をかけられる人達が集まっています。だからこそ「好きで繋がる」というワードがとてもしっくりはまる感覚がありました。

megmilk:「好きで繋がる」のワードに続いて、「新しく繋がる」というワードも出てきました。新しく入社してくる仲間がどんどん交流を広げられる場にしたいという想いもあったんです。更に、元からいるメンバーの関係も大事にしたいよね、ということから「もっと繋がる」というワードも出てきました。

そのようにピクシブらしい繋がり方を整理し、社内交流機会を「つながりが生まれる場所」、目的を「あたらしくつながる」「すきでつながる」「もっとつながる」の3つと位置付けました。

目的が決まり、次の議題である「名称」はどのように決めていきましたか?

becci:まず、「つながり」をイメージできる名前をそれぞれで出し合いました。例えば「LINE」「HUB」「コネクト」などのワードです。そこから何度も話し合ったりキーワードを組み合わせたりと大変だった記憶があります。「HUB」はCD部から出てきた案でした。

penpen:総称として「HUB」を使う提案をしたんです。ちょうどその頃、前身イベントとして「TGIF」「TTT(Tea Time Talk)」の2つが開かれていました。目的に合わせて異なる時間帯で開催していたので名称も異なっていたのですが、それを見て、色んなイベントが様々な名称でバラバラと点在するよりは、大きな一つのくくりのもとで統一感を持たせるのが良いと考えました。

それをふまえ、総称として「#P-HUB」があり、各イベント名称は開催時間や形式を表す「#P-HUB NIGHT」や「#P-HUB TIME」という展開をしてはどうかと提案しました。

megmilk:「#P-HUB」の「#P‐」は、社内で活用しているSlackのチャンネル名がヒントです。ピクシブで働く全員に関係するチャンネルに「#p-」から始まる名称が使われていたので、そのカルチャーと連動することで社内に馴染みやすいのではと考えました。

becci:そのような検討を重ねながら名称候補を「#P-HUB」を含む4つに絞り、最後は社内投票で決定しました。ピクシブではこれまでも社内投票で何かを決めることがよくありました。例えば、福利厚生の1つにフリードリンク制度があるのですが、商品の入れ替え時期にあわせて新たに導入するドリンクを社内投票で決める「推しドリンク総選挙」を開催しています。

そうやって社内投票で盛り上がる様子を見てきて、今回も私達だけで決めるより、メンバーみんなに選んでもらう形がピクシブらしいのではないかという想いがありました。

megmilk:交流機会がピクシブメンバーみんなの文化として浸透して欲しいと考えていたので、これまで培われてきたピクシブらしさを大事に社内投票をすることに決め、投票フォームを作りました。

becci:megmilkさんが作ってくれた投票フォームは「好きな名称を選ぶ」のではなく「各候補の好き度合いを聞かせてください」という聞き方で、良い指標だなと思いました。

megmilk:単純に、4つの候補から好きな1つ選んでもらうのではなく、それぞれどれくらい好きなのかを聞いておくことで名称に対する好感度が分かるのではと考えたんです。投票の結果、「最推しの総数」だけでなく、「好き度合い」が全体的に「#P-HUB」に集まっていることが可視化できました。メンバーみんなの名称に対する「好き」という想いがちゃんとここに集まっていると感じられたので、納得感を持って「#P-HUB」に決めることができたと思います。

<投票フォーム>

<投票結果>

投票企画について、社内の反応はいかがでしたか?

megmilk:投票で決めることを発表したときは、ポジティブな反応が多く自然に盛り上がってくれました。何かを新しく決めるとき、メンバーみんなも参加できる作り方だと受け入れてもらいやすいと改めて実感しました。

hamacooh:ピクシブでは、普段の業務でもトップダウンではなく社員一人一人が当事者として関わることが多いので、メンバーみんなで決める投票形式はピクシブらしい選択だったと思います。

megmilk:名称検討に対して熱量高く想いを寄せてくれる社員がとても多かったです。高い参加率で投票してくれて、メンバー全体をうまく巻き込んでいる実感がありました。

becci:一方で、昔からいる社員からは「TGIFの名前変えちゃうの?」という反応もちらほらありました。なので、リネームに関するアナウンスは「ピクシブらしくしたい」という意図をしっかり伝えることを大事に進めていました。

キービジュアル制作の狙いを教えてください。

hamacooh:「つながりが生まれる場所」をイメージして一緒にワクワクしてもらうためにも、キービジュアルは必要だと思っていました。

人間は視覚から一番多くの情報を得ます。ピクシブはSlackなどのテキストコミュニケーションが多いですが、Slackで「#P-HUBを開催します!」と言葉のみで発信してもイメージが湧きづらいでしょう。発信時に画像が一枚あるだけで、見え方や受け取り方が大きく変わるはずです。

becci:実際に、全社会議で「#P-HUB」という新名称を発表するときに、キービジュアルをドーンと出したことで盛り上がった実感がありました。CD部にデザイン面でも協力してもらえたおかげで、イベントの価値をより高められたと思います。

megmilk:キービジュアルがあることでイベントの内容や空気感をイメ―ジしやすく、「こういうイベントだったら行ってみたいな」と参加しやすくなっていると思います。

デザインを作るときに考慮した点は?

penpen:最初はキャラクターを入れる案もありましたが、“好みが分かれないデザイン”を目指して、あえて抽象的なデザインに落ち着きました。

また、個性豊かなピクシブメンバーが集まる場所であることをデザインで表現しています。タイトル周りの粒の一つ一つはメンバーの様々な個性を表しています。それらが繋がって一つの大きな何かになる、というコンセプトで作りました。

megmilk:キービジュアルは、会場に置くパネルや当日掲示するスライドなど、「#P-HUB」を発信するときに必ず使っています。キービジュアルがあると、何をするにも統一感が出て助かっています。

hamacooh:「#P-HUB」の名称とキービジュアルを、運用込みで固められたことはとても良かったですね。今後新たなイベントが増えても、その趣旨や内容に合わせて「#P-HUB ○○○○○」と様々な展開をしていくことができます。目的は同じイベントだという統一感を常に出せるのは大きなメリットです。

「#P-HUB」を実際に開催してみていかがでしたか?

megmilk:2024年2月にオフライン社内交流イベント第1弾「#P-HUB Time」が開催されました。まもなく1周年を迎えますが、やはり、目的をしっかり設定し、名称とキービジュアルに落とし込んだことで、どのような場なのかわかりやすく伝わっていると感じます。

becci:現在、隔月で開催している「#P-HUB NIGHT」は平均約80名、「#P-HUB TIME」も平均約70名の方に参加してもらっています。これだけの人が、オフラインで交流できる場を毎月提供できていることは、会社として大きなことだと思っています。

megmilk:参加者同士の交流に繋がる仕掛けや、会話が自然と盛り上がるための種もたくさん用意しています。会社主導で交流のきっかけは用意していますが、そこからどのように交流するかは参加者のペースに任せるスタンスです。

becci:私達から「交流してください」と無理に促すのはピクシブらしくないですし、良いコミュニケーションも生まれないと思っています。私達が提供するのは、あくまできっかけになる場所。そこから先は、みんなの好きでどんどん繋がっていけるのがピクシブらしい交流促進かなと思っています。

実際の開催内容はこちらもご覧ください! inside.pixiv.blog

penpen:自分が作成したデザインが実際に使われ、みんなに受け入れてもらっていることを目にできることが嬉しかったです。今後、フェーズに合わせてイベントが進化したり、ビジュアルのアップデートが必要な場面も出てくるかもしれません。その時も、カルチャー推進部の皆さんと一緒にイベントを創っていけたらと思います。

hamacooh:私達もこうして会社のイベントに関わることで、デザイナーとしての価値を発揮できていると感じています。良い関係値を持って今後も関わっていきたいです。

becci:社内イベントに対して、ここまで議論して創りあげることができたのはピクシブだからこそだと思っています。時間をかけて作ってきたものが実際に形になり、メンバーみんなが前向きに受け取ってくれる姿を見て、やって良かったと感じました。これからもピクシブらしさをどこまで継続できるか、という視点で交流施策を創っていきたいと思います!

miko
2022年中途入社。広報を担当しています。マンガや歴史が好きです。史跡巡りで旅行にもよく行きます。鉄印帳にもハマり中。