みなさんこんにちは @FromAtom です。普段はpixiv SketchのiOSアプリを開発をしたり、iOSアプリ分野テックリードとして、弊社の提供するiOSアプリの品質向上や開発速度向上を目指しています。少し前までは、モバイルアプリ分野全般のテックリードをしていたのでGoogle Playに追加された Data Safety Sectionの対応に奔走したりしていました。
弊社では4つのiOSアプリを開発しているのですが、それぞれアプリの性質やユーザー層も異なっています。また、弊社は技術領域ではなくプロダクト・サービス毎にチームを分割しているため、各アプリを担当するエンジニアの悩みや知見がチーム内に閉じやすいという課題がありました。
そんな課題を解決するために生まれた『🍎の会』についてご紹介します。
🍎の会の発足
🍎の会は元々『アプリMTG』という名前の会議体で始まりました。自分が入社した2015年にはすでに存在しており、調べてみたら2013年に開始された取り組みのようです。この会議体はiOSとAndroid両方のスマホアプリエンジニアが集まって知見共有をする場として活用されてきました。
その後2015年の夏頃にiOSアプリ技術とAndroidアプリ技術それぞれに会議体を分割し、iOSアプリ技術を取り扱うものは🍎の会と改名して現在に至ります。
隔週の🍎の会
🍎の会はiOSアプリエンジニアが隔週で集まる会です。この会では、
- 岸川さんのお話
- 各プロジェクトの近況及び今後の予定
- 聞いてよ奥さん!
- 今さら聞けないiOSのあれこれ の4コーナーが設けられています。
「岸川さんのお話」コーナーでは「KeychainAccess」や「SpreadsheetView」などの作者として有名な岸川(@k_katsumi)さんをゲストに迎え、最近のiOSニュースを共有していただいたり、設計やバグの相談をさせていただいています。社員だけではなく、社外のプロフェッショナルからも情報を得ることで情報の偏りを減らし、iOSアプリ開発の最前線に立ち続けることができます。 「各プロジェクトの近況及び今後の予定」はその名の通り、他のチームがどのような新機能をリリースしたか分かるようにお互いに近況報告をします。
「聞いてよ奥さん!」のコーナーは元々「共有・議論・相談の時間」というコーナー名でしたが、硬い言葉だと気軽に困りごとを相談できなくなるので、柔らかいコーナー名にしました。このコーナーでは「こういうバグにハマってつらかったよ」とか「イケてるコード書いたから見て」といった話を「ちょっと聞いてよ、最近さ」といった気安さで話しています。
最後に「今さら聞けないiOSのあれこれ」のコーナーです。弊社のiOSエンジニアはWebやAndroidからピボットする人が多いため、初歩的な質問ができるコーナーが必要だと考えました。「なんかUITableViewCellでスクロール前に表示していた画像が一瞬出るんだけど?」とか「Xcodeでフォント変えるのどうするの?」とかです。そういった初歩的な質問をしやすくするために「質問コーナー」という名前ではなく「今さら聞けない」という言葉を使っています。
その他トピックス
前述した4つのコーナー以外に「Appleのニュースを眺める」コーナーがあります。このコーナーでは、
の2つのページを眺めています。これを眺めることで面白そうなイベントを知ったり、対応が必要な変更を見落としてないかを確認することができます。
やってみて、と今後
この会があるおかげで、日々異なるアプリを開発しているエンジニアが、様々な知見や悩みを共有できるようになりました。今までは共有が主な会でしたが、今後は全員で同じライブラリやツールの勉強をしたり、HIGの読み合わせ会をするなど、「参加するだけで学びが得られる会」としての側面を強化できると良いのかなと考えています。