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もっと働きやすいピクシブへ。フレックス制度・積立休暇制度導入の背景についてインタビュー

こんにちは、広報部のwestenoriです。
ピクシブでは2024年4月から新たな働き方として「フレックス制度」と「積立休暇制度」を導入しました。

【フレックス制度】
10時〜15時をコアタイムとし、社員の裁量で7時〜21時の間で勤務開始・終了時刻を調整できることが可能な制度。
【積立休暇制度】
有給休暇とは別に育児や介護など特定の事由がある際に利用可能。会社から毎年3日分の積立休暇が付与され、さらに年度末に使いきれなかった有給休暇のうち毎年7日分(累計40日まで)をストックすることができる。

この2つの制度の導入に尽力したお二人にその背景について話を伺いました。

自己紹介をお願いします。

marusan:2013年に入社しました。人事業務は前職を含めて18年以上携わっています。現在は管理本部長として総務労務部、経理部、HD部を統括しています。

simayou:2022年に入社し、総務労務部でマネージャーを務めています。社員の評価や給与に関すること、オフィスの什器や備品の管理、今回のような労務面での施策立案などが主な業務です。

まず、フレックス制度導入の背景を聞かせてください。

marusan:フレックス制度は入社以来ずっと導入したいと構想していました。もともとピクシブは職種によって裁量労働制と固定時間制の2つの働き方に分かれていましたが、管理コストがかかることなどの課題から全社員共通の働き方にしたいと考えていました。 2023年9月に全国どこからでも働けるフルリモートワーク制度を開始したことをきっかけに、フレックス制度について改めて検討を開始しました。
参考:ピクシブが日本全国どこでも働けるフルリモートワーク制度を導入。オフィスワークも選択可能な「ピクシブワークスタイル」を開始し多様な働き方をサポート

これまではどのような働き方だったのでしょうか?

marusan:以前は全社員出社してオフィスで働くスタイルでしたが、2020年4月の緊急事態宣言により、出社することが不可能な状況になりました。リモートワークで働ける環境を急いで整備しながら、その年の8月に「働き方改革プロジェクト」を立ち上げ、ピクシブが大事にしてきた文化を守りつつ、新しい働き方をするにはどんなことができるか検討を始めました。そのプロジェクトでは「Z活動」「Zチャンネル」という社内コミュニティの活動費用補助制度の導入や、人事労務関連の社内向けポータルページの作成、社内コミュニケーションツールとしてDiscordの導入などを行いました。これらの施策は現在も続くリモートワークのベースになっています。

以前からフレックス制度導入を希望する声はありましたか?

marusan:はい。以前は住宅手当制度を利用してオフィス近郊に住む社員が多かったのですが、リモートワークの導入や家庭を持つ社員が増加したことにより、住む場所にも多様性が生まれました。また、平均年齢が上がったことで介護や育児をしながら働く社員も増え、従来より柔軟性のある働き方を希望する声が多くなったこともフレックス導入の後押しになりました。

フレックス制度導入にあたり、意識した点はありますか?

marusan:創業時からあった「同じ時間に同じ場所で過ごして、いつでも議論ができる環境にしたい」という想いが今もピクシブの文化の軸になっています。その文化を大事にしつつも「働く場所に柔軟性を持たせる」「個々の事情に応じて働く時間を自由に選べる」という条件を満たすにはどのような形が良いか検討しました。
企業の労働制度は様々なパターンがありますが、その中でフレックス制度は我々の目指すものに一番近く、コアタイムを10時〜15時に設定することで、同じ時間に働くこととフレキシブルな時間の選択の双方を実現できると考えました。
また、全社員に発表する前にはマネージャー層に説明し、率直な意見や質問を募り、制度のブラッシュアップを行いました。全社員に向けて発表する際も、これまでとの違いや、勤怠システムの利用変更点などを数回に分けて説明しました。

では次に、積立休暇制度導入の経緯を聞かせてください。

marusan:積立休暇制度はsimayouさんの提案がきっかけでした。

simayou:以前から、子育て中の社員から看護休暇だけでは足りないという声や、不妊治療や介護などで使える休暇に関する要望がありました。もちろん、それぞれの事情に応じた新たな休暇制度を作ることは可能ですが、社員のニーズはライフステージによって移り変わっていきます。有給休暇以外にも柔軟に休暇がとれるシステムが必要だと考え、複数の事由で取得可能な積立休暇制度を提案することにしました。
また、家庭を持つ方だけではなく、どの社員でも使いやすいように、誰にでも起こりうる病気やケガも利用対象に含めたり消化しきれなかった有給休暇を積み立てられるようにすることで、社員のモチベーションアップにつなげられたらという思いもありました。

積立休暇制度導入に向けて苦労した点はありますか?

simayou:経営陣へ提案する際に、休暇日数の増加により業務が滞る懸念がないことを立証するのに苦労しました。公的な統計データや他社の事例を参照しつつ、ピクシブ社員の様々な情報を基に消化率の見込みを算出することで、客観的な情報に基づいて経営陣にご判断いただけるよう心がけました。
また、フレックス制度導入に伴い、これまでの半休(午前休、午後休)がなくなることを全社員向けに説明したときに、家庭を持つ社員の「Z活動」コミュニティである「z-family」から「半休がなくなることは非常に困る」という意見が多数見られました。その声も経営陣に報告することで、積立休暇が必要なものだと理解していただくことができました。

marusan:私も社内交流の場として定期開催されている「#P-HUB」や、コミュニケーション活性化のために月に1度オンライン上で他部署の社員と交流を行う「リモートお茶会」で話を聞いて、より働きやすい会社にするためのヒントにさせてもらうことがあります。一人ひとりとの会話を通して新たな視点を持つことができるため、今後も管理部門の事業部長としてこういった機会は大切にしていきたいと考えています。

積立休暇制度導入後の社員の反応はいかがでしょうか。

simayou:既に利用希望の声があがっており、これからどんどん増えていく見込みです。子どもの看護だけでなく授業参観や運動会などの理由でも使えることが好評でした。利用条件についても、社員の要望を汲んで今後も柔軟に対応していきたいと考えています。

新制度導入後、社員にどんな働き方をしてほしいでしょうか。

marusan:「創作活動を、もっと楽しくする。」というミッションのもと、クリエイターのために何ができるかを考え続けて価値を提供することは、ピクシブがどのような労働制度であってもブレてはいけないことだと考えています。そのミッションを達成するための一つの策としてコアタイムを設定しました。
一方で、ピクシブには趣味を極めている社員も多く、フレキシブルタイムを上手に活用して、仕事とプライベートの両方を充実させてほしいと思います。

simayou:ピクシブの特徴として、会社のことが好きな社員が多いことが挙げられます。新制度により、働きたい気持ちはあるのに介護や育児などの外部要因で離職する方が一人でも減り、多くの社員にとって働きやすい環境になればいいなと思います。

最後に

インタビューを通して、社員のライフスタイルの変化や世の中の動きに柔軟に対応し、一人ひとりにとってより働きやすい環境にしたいという気持ちを強く感じました。
フレックス制度が導入されてから1カ月ほど経ち、私も音楽ライブを見るためにこの制度を使用しました。以前は半休を取得する必要がありましたが、始業/退勤時間を自分で調整し、有給休暇を消化せずにプライベートを楽しむことができました。
社内のSlackにも、フレックス制度を利用した社員交流の様子が多く投稿されており、有意義に活用されていると感じています。

ピクシブでは、今回ご紹介した2つのほかにも社員が安心して働ける様々な制度を設けています。関心がある方はこちらをご覧ください!

westenori
2023年10月に中途入社。広報を担当しています。大好きなものはカレーとお笑いです。