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「pixiv WAEN GALLERY」設営の裏側!こだわりの空間がつくられる様子をご紹介

ピクシブとTWIN PLANETが運営する表参道のギャラリー「pixiv WAEN GALLERY」。こちらで8月4日(金)より開催中のイラストレーターらんぐ先生の個展「君と私の世界(ストーリー)」、その設営の様子を特別にご紹介します!

pixiv-waengallery.com

個展の設営は8月1日にまる一日かけて行われましたが、実際の準備は何か月も前からスタートしています。会場の装飾や展示方法、販売グッズなどについて入念に打ち合わせをかさね、準備を進めてきました。

当日も、展示計画資料を確認しながら設営を進めていきます。
展示物の大半を占めるのは、壁に貼られるイラストパネルたち。何十枚もの作品を綺麗に見せるために、事前に作成されたレイアウト図を確認しながら壁面にマスキングテープで印をつけていきます。
目印をつけ終わったら、それに合わせてパネルを1枚1枚両面テープで固定していきます。定規や水平器も使いながら、まっすぐになるよう細心の注意をはらって作業を進めます。

展示中に作品が落下するようなことは絶対ないように、固定が甘い部分は、さらにピンを打ってしっかり固定。
ギャラリーがオープンした当初はケースに入れて展示することが多かったそうですが、反射して作品鑑賞に支障が出ることがあったため、少しでも綺麗に見てもらえるようにケース展示が主流ではないスタイルへと変わりました。

吊り下げる形式の展示はバランスが難しそう…! 作業の途中で何度もチェックを行い、全体を見ながら微調整や指示が入ります。近くで見た時、離れて見た時、どんな方向からでもバランス良く見えるよう、妥協をせず時間をかけて理想の形に近づけます。

入口側のガラス壁へのラッピング装飾は、会場の顔になる部分。個展のキービジュアルが印刷されたシートを内側から貼っていきます。シワが入らないように伸ばしながら貼る手つきは鮮やか!あっという間にガラス面が装飾されました。

事前にレイアウトなどを決めていても、当日現場で確認をして変更することや調整をすることも多々あります。搬入された装飾資材を確認しながら、真剣な面持ちで何度も打ち合わせをしていました。

会場装飾の担当者いわく「いつも同じような形にならない」ように気をつけているとのこと。各クリエイターさんの個性を出すために、新しい展示方法に毎回積極的に挑戦しているそうです。

今回のチャレンジの1つは柱のラッピング装飾。会場内に複数あるコンクリートの柱に、クリアシートを貼り付けています。シートには淡い寒色のグラデーションが施されており、水に濡れたような透明感をコンクリートの上に演出。見た目にも爽やかな空間を作り上げました。

装飾や展示方法については、作品イメージにあわせて担当者からクリエイターさんに提案することが多いそうです。展示となると初めてのことで勝手がわからないというクリエイターさんも多く、担当者からも積極的に提案・アドバイスを重ねて一緒に作り上げていくのだとか。

こちらの複製原画展示に使用されている可愛らしい額は、担当者のお気に入り!イラストの雰囲気にぴったりと感じたものを選んだそうです。

「いつも同じような形にならない」ようこだわっているのは会場装飾だけではありません。展示方法も、特別感あふれる手法を採用しており、イラストの細部まで楽しんでもらう工夫が満載です。

こちらは特殊加工レイヤードアクリルを使った展示。
プリントされたアクリル板を2枚重ねることで、奥行きを演出しています。額縁部分とイラスト部分が一体化しているのもポイントです。額縁部分まで透明感があるこの展示方法は、作品のイメージにぴったり!

こちらはライトグリッターアート。
表面がキラキラと細かい輝きにおおわれた素材にイラストが印刷されています。グリッターのきらめきが豪華で特別感たっぷりです。

そして今回の目玉、WAEN GALLERYでは初となる超高精細なガラスアートが会場に到着!
担当者自ら慎重に運びこみ、緊張した面持ちで梱包をといていきます。箱から出てきたガラスアートの美しさに担当者から思わず感嘆の声と拍手が!

厚みのあるガラスを細かく削り出し、クリエイターさんの筆致を再現したガラスアートはまさに芸術品…!

さらに、ガラスボードとミラーボードにイラストをプリントした展示物も届きました。
アクリルと似た感じかな?と思いきや、光の透過具合がまったく異なり、その透明感と高級感に感動。 「今後の展示でもまた使えないかな?」「どういう作風のクリエイターさんにあうかな?」と担当者の皆さんで大盛り上がり。今後の展示についても夢が広がります。

展示物の設置がほぼ終わったら、照明の確認。ベースとなる位置は決まっていますが、今回の展示物にあわせてより綺麗に見えるよう微調整を行っていきます。

設営も佳境に近づく中、らんぐ先生が到着! 会場を案内し、展示の様子を見てもらいます。先生の笑顔に担当者の皆さんも嬉しそう。

そして先ほどのガラスアート。こちらは照明つきで、一色の点灯だけではなく複数の色が切り替わっていくグラデーション点灯をすることもできるため、単色とグラデーションどちらの展示が良いかを、らんぐ先生とご相談。

どちらもキレイ…と迷う先生に、「会場内の展示に、動きがあるものが1つあると際立つので、迷うならグラデーションがおススメ」と担当者がアドバイス。グラデーション点灯で展示することが決まりました。 色が変わる様子は本当に美しく、ぜひ会場で見て同じ感動を味わっていただきたいです!

設営が進む横ではグッズの確認と準備も着々と進められていました。グッズはとにかくどれも数が多く、チェックが大変そう…

今回は会場装飾を中心にご紹介しましたが、グッズも担当者のこだわりがたっぷり詰まっているのでぜひチェックしてみてください!

設営の様子をご紹介した「君と私の世界(ストーリー)」は8月23日まで開催中です。
こだわりぬいた会場装飾や展示物など、クリエイターさんを中心にたくさんのスタッフが作り上げた空間をぜひ見に来てください!

miko
2022年中途入社。広報を担当しています。マンガ、明治幕末史が好きです。史跡巡りで旅行にもよく行きます。函館、会津、江田島が推しスポット。鉄印帳にもハマり中。