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ピクシブが本気でとりくむ1時間!イラストドローイングイベント「pixiv ONE」ができるまで

baniku baniku
2018.8.3
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こんにちは!広報・ブランディング担当のmatsuriです。

今回の記事では、先日公開した「pixiv MARKET」についての記事に引き続き、pixiv MARKETで開催したドローイングライブイベント「pixiv ONE」について、ご紹介します! ライブイベントの統括を務めているbanikuに、クリエイターと一緒に作り上げるライブイベントの真髄について聞いてきました。

pixiv ONEとは

まずは、pixiv ONEについて教えてください。

baniku: pixiv ONEは、特定のテーマが与えられた2人のイラストレーターが、1時間の生放送で絵を描くイベントです。イラストレーターは、限られた時間で全くの白紙から絵を完成させていき、その課程を視聴者に楽しんでいただきます。イラストレーターにはテーマを事前に伝えていて、イラストの構図やイメージなどもあらかじめ決めてもらいます。

一般的なライブドローイングと異なるのは、実況と解説をたてているところですね。イラストレーターが持つドローイング技術の何がすごいのか、どうすれば描けるのか説明が入ることで、絵を描く行為そのものを視聴者が楽しめるようにしています。

ライブドローイングの配信としては視聴者数も多く、平均で4,000人ほどが同時視聴しています。同時視聴者数は最高で8,000人を超えており、1回あたりの累計視聴者数は平均で40,000人に登ります。イラストレーターが持つ高度なドローイング技術が、高い集客力を秘めたコンテンツであることがわかります。

今回のイベントはどういう目的があったののでしょうか?

baniku: まずは、ピクシブで開発している配信サービス pixiv Sketch LIVEをプロモーションする目的です。

pixiv Sketch LIVEは、イラストレーターが会話をしながら絵を描き、視聴者は描く様子を見ながら、相互にコミュニケーションを楽しめるサービスで、pixiv ONEが特別イベントであるのに対し、このサービスは日常的に利用することを想定したものです。このpixiv Sketch LIVEはまだローンチしてから半年強しか経っておらず、もっとお絵かきライブの面白さを広めていく必要があります。

そこで、絵を描くことそのものを楽しめるユーザー、つまり絵を描くクリエイター・絵を描くことに興味がある層をpixiv ONEの視聴者ターゲットにして、ドローイングそのものが魅力的にみえるようなイベントを目指しました。

絵を描く行為そのものを楽しむというのは、ピクシブらしいアイディアですね。

クリエイターの成果物といえば、仕上がった作品そのものになってしまうのですが、クリエイターの技術や思考も伝えたかったんです。

濃密なライブを作るこだわり

企画を作る上でのこだわりを教えてください!

baniku: 企画を進める上ではイラストレーターさんの選出はかなりこだわりました。この企画は、1時間でイラストを描くこと自体かなり難易度が高くなる上に、生放送という環境です。イラストレーターさんも私たちピクシブも、互いに気持ちよく進められるように綿密に話を進めていきました。 

「1時間でイラストが描けるのか?」「制作環境や機材はどうする?」など考慮する点は非常に多かったです。

現在6名の方にご参加頂いてますが、一貫しているのは「絵が上手い」ことです。もちろんいずれも人気のクリエイターさんなのですが、彼らの凄さは最終的なアウトプットだけじゃないと考えてます。今のイラスト業界に注目している人なら納得感のある人選になっているかな、と個人的には思ってます。

司会として、声優の徳井青空さんをお呼びしたのも、一つのこだわりですね。ご本人もイラストを描かれるので、作画技術にも非常に詳しく、進行役として素晴らしいお仕事をして頂きました。 ドローイングする「1時間」というのにも、こだわりがあるのですか?

視聴者が見続けられる時間と、クオリティの最大公約数で考えると1時間が妥当かなと考えたのが始まりです。また、pixivやTwitterなどで流行っている「ワンドロ」という、1時間で決められたテーマのイラストを描く文化があります。pixiv ONEはそういう流れに乗っかっている側面もあります。

1枚のちゃんとした絵を仕上げるには、何日もかかることがあります。そういった絵を1時間で仕上げるためには、普段の作業を5倍10倍と短縮しなければいけません。時間で縛ることでそういったテクニックをより見せられるかなと思いました。描く方は大変なのですが。(笑)

例えば米山舞さんは、本番前に3枚も練習でトライしてくれたんですよね。その中で時間配分や作戦を考えてくれてます。そういった制作の裏側がとても面白いし企画者としても感動します。

わー、すごい!微妙に、表情とか曇り方とかがすべて異なってますね。

baniku: すべて白紙から描いて同じクオリティを再現できるようにしているんですよね。本番も合わせると4枚描いていることになります。それぞれの違いが出ているのも面白いです。

もちろん他の方も事前のラフイメージを出して頂いてます。爽々さんの例でいうと「初日の出」をイメージしてます。最初のラフで僕が意図をよく理解できなかったので、本番ではモチーフをより顕著に表現してます。右下に「富士ちゃん」とも書いてますね。番組後半、チャット欄はとても盛り上がってました。 あのイベントの裏で、こんなに考えられてたのですね。今回では外でのイベントでギャラリーが200人以上いて、待機列もできてましたね。

baniku: pixiv MARKETと併設だったので、ある程度人は来るだろうとは思ってましたが、待機列ができたことは予想外でした。屋外での開催は音響や設営などいくつも課題がありましたが、結果的にはやって良かったと思います。やはり現地に来ると物理的に熱気を感じることができますね。会場の拍手や歓声などはネット中継では味わえないですからね。

今後はどちらを優先したいとかは特にないのですが、ドローイングの楽しさをより多くの人に伝える手段は模索していきたいです。

イベント成功に向けて

pixiv ONEを開催するにあたり、特に大変だったのはどんな点でしょうか?

baniku: 一番大変なのはイラストレーターさんなのでとにかく良い環境で描いて頂くことに注力してます。ご本人の制作環境もなるべく再現するし、ご要望があればできるかぎり対応します。ツールはもちろん、デバイスや机の高さなど、当日は専任スタッフがつきっきりでサポートしてます。

(参加したイラストレーターのさいとうなおきさんのTwitterより)

では技術面において、課題だった点はありますか?

baniku: 社内に番組制作・機材などに詳しいスタッフが数名いた事もあり、ほぼすべて社員で作り上げました。機材に関しては、オウンドメディアで使用しているカメラや、エンジニアの勉強会などで使用している配信機材を転用していますね。ピンマイクのようなものも所持している社員がなぜかいたので、レンタル機材はあまり頼りませんでした。

徳井青空さんをお呼びしたのも、声優界に明るい社員が事務所と交渉した上、来てくれることになりました。リハーサルから本番収録もすべて社内で行っているので、手作り感が強いものになってます。

ただ一方で、手探りなところはとても多かったです。特に、テレビでよく見るテロップや画面分割やワイプなど、当たり前の演出がなかなか大変でした。各担当者が独学で勉強しながら進めていったのですが、当日までに本番さながらのリハーサルを何度も重ねて改善点を洗い出し、配信番組として違和感なく見れるように構成はギリギリまで練りました。

例えば、テロップとかはエンジニアが専用のツールを作ってくれましたね。あとこの画像は、社員が作った配線図です。 pixiv MARKETで配信した時には作業の半分を外部の配信業者さんに依頼してましたが、僕らが作った仕様書をみて「ここまでちゃんと作っているクライアントはない」と言ってくれたのが嬉しかったですね。

あらためて、ピクシブがもつ技術の多様性に驚かされます・・・。

pixiv ONEの未来

では、これからのpixiv ONEについて聞かせてください!

baniku:クリエイターやファンにとって満足感のあるものにしていきたいです。

まずはイラスト表現を色々な角度から見ることですね。技術や思いを届けることを使命だと思っています。そうすれば、自ずとクリエイターのファンにとっても、面白いコンテンツに仕上がるはずです。例えばVRを使って会場を再現することや、双方向参加型にするなど色々なアイデアでも展開できると思ってます。

イラストファンのために、イラスト作品そのものだけではなく、多角的な方法で「イラストの面白さ」を届けたいです。

情熱のある仲間を求めています!

baniku: pixiv ONEを一緒にもっと盛り上げてくれる仲間を募集しています。

イラストが大好き! イベント、プロモーションが得意 プランニングもディレクションも色々任せてもらいたい

などなど、いろんなことに挑戦したい、いろんなことを任せて欲しい方はかなり楽しめるんじゃないかと思います。興味のある方はまず気軽に連絡して欲しいです!

募集要項 / Wantedly

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