こんにちは。コンテンツ事業部プランナーのmossannです。今回は、福島県の国際アート&デザイン大学校さんと連携して行っているライブ配信授業の取り組みについて、pixiv Sketchプロダクトマネージャーのga_koに話を聞きます!
その取り組みとは……いまネット上のあちこちで大きな話題になっている、いわゆる「バーチャルYouTuber(VTuber)」についてお詳しい方ならご存知かもしれませんが、先日誕生したばかりのバーチャルアーティスト・鴨見カモミさんを講師として迎え、pixiv Sketch LIVEの機能を活用し、生徒の作品の添削やコメントなどをリアルタイムで行う、という試みです。
要するに、バーチャルなかわいい先生が生放送で絵の描き方を教えてくれて、コメントで質問をするとすぐ答えてくれる、みたいな。
ga_ko: だいたいあってますね……!
わりと夢みたいな話ですが、とりあえず背景というか、きっかけを教えてください。
ga_ko: 背景としてはコミティアで国際アート&デザイン大学校のご担当者様とご挨拶をしたのがきっかけで、自分が絵のプロになりたい学生のみなさんに授業をする機会がありました。
そのときはどんなことを授業で教えたんですか。
ga_ko: pixivはこう使うといいよとか、pixivプレミアムにするとこんな機能があって便利ですよとか。もちろんpixiv Sketchの使い方や、自動着色などの新しい技術についても授業しました!
生徒的にはどうだったんでしょうかね。
ga_ko: 自動着色などは、特に反応が良かったですね! やはり直接面と向かってお話しする感覚とWebでの感覚は違うと思いました!
ただ、その時から漠然と思っていたのが、「クリエイターでもない自分が絵を描く人に絵の楽しさや面白さを伝えるには限界があるな」と思っていました。
そんな中、スポットの特別授業ではなく、週一の授業をしてほしい、しかも「絶対休みたくない、受けたくなる授業」をしてほしい! という相談があり……。
おぉ……「絶対休みたくない、受けたくなる授業」ですか。
ga_ko: そうですね! もともと教育機関との連携はぜひ進めたいと考えていたので。 ただ、「絶対休みたくない、受けたくなる授業」は、どうしようかな……と頭を捻っていました。
そこで思いついたのが、今回の取り組みでした。
先生方からはどんな反応だったんですか?
ga_ko: こちら側の無茶な要望に対して、本当に柔軟に対応いただきました!
「われわれはイラストや漫画や創作活動が好きでこの仕事をしています。どうせなら2次元のかわいいキャラクターに教えてもらいたいはず!」
というお話に同意いただけたのは、本当にありがたいことでした。
本質だ。
ga_ko: それが、昨年2017年の10月ごろですね。
VTuberが話題になり始めた頃ですね。乗るしかないビッグウェーブだ。
ga_ko: 前世のカモミ先生は、もともとpixiv Sketch で認識をしていて。pixiv Sketchに素敵な絵を描く方がいらっしゃるなーって。あるとき「pixiv Sketch LIVEでめっちゃかわいい声の人が配信してる!」ってことで開発チーム内で話題になったんですよね。
その数か月後からVTuberが流行しはじめて、pixivisionにもねこますさんの記事が出たり。
ユー、バーチャルになっちゃいなよ、と。
ga_ko: というか当時のTwitterを見たら、もう前世のカモミ先生ご自身がバーチャル化に向けて準備を始めていたんです。これは声をかけねばと。pixiv Sketch LIVEで、音声配信やお絵描き配信をする未来のクリエイターのモデルケースとして、カモミ先生が先陣を切って、学校の先生として配信してもらえたら最高だなとなったわけです。
話を聞いていると、いろいろなタイミングが奇跡的ですね。
ga_ko: 前例がない新しい試みなので、国際アート&デザイン大学校さんの、柔軟で寛容なご理解に本当に助けられていて、この方々でないと、今回の取り組みは、そもそも成り立たなかったと思っております。
毎週「次の授業はどうしようか…」という相談をSkypeで会議しながらカリキュラムを組んでいます。
Skypeでのリモート会議の様子
ああ、そもそも同じ場所にいなくていいんですね。バーチャルだし。
ga_ko: そうなんです! 国際アート&デザイン大学校さんは福島にあるので、講師を東京からわざわざ呼ばなきゃいけない。ならばpixiv Sketch LIVEでライブ配信授業いいんじゃないかと。しかし、ただのライブ配信ってだけじゃつまらないし、生徒の満足度が上がらない。
毎週しっかり時間をかけて、どんな授業であれば面白くなるのか? を密に話をしながら進めています。特に授業を担当いただいている、伊東先生・ 星先生のご協力なければ、そもそも満足に授業を進めることもできませんでした。
ちなみに鴨見カモミ先生、一部で2Dだと思われているようですが。
ga_ko: Twitterでも話題になってらっしゃいましたね! ですが、カモミ先生は完全3Dで、デザインからモデリングまで全てご自分で制作されております。「バーチャルアーティストは自分の体や存在さえも自分の作品なのです」ともおっしゃっていました。本当にすさまじい方だと思います。バーチャルアーティストとしてのお仕事も募集されているので、ご興味がある方はこちらに。
今年は、これからもドンドン面白いことをしていくのでよろしくお願いします。
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