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マンガはファンの力があるからこそ売れる!WEBマンガ総選挙を通じてやりたかったこと

こんにちは!ピクシブで広報・ブランディングを担当しているmatsuriです。

今回は、今夏に開催したWEBマンガ総選挙について、sawakiさんとhoppyさんにインタビューしてきました!

WEBマンガ総選挙、どういう企画かを簡単に教えてください!

hoppy:WEBマンガ総選挙は「全員参加型でWebマンガのNo.1を決めよう!」という投票企画です。人気のあるマンガを投票して決める仕組みは、以前からある文化ですが、今回はWebマンガに特化した投票にしたのが特徴です。

sawaki:他に、ちゃんと民意が反映されることを目指したのも一つの特徴です。今までの賞は結果発表を誰がどう決めてるかわからないままブラックボックスになってることも多く、民意の反映のされ方がわからない部分もあったんですよね。

だからpixivというものを活用して、Webのみのマンガ賞をやったら面白いんじゃないかと思ったんです。 企画の発案は僕がしてhoppyは企画運営を担当しました。

今回、この企画をやろう!と動くことになったきっかけはあったのですか?

sawaki:そもそも「pixivコミックから出たマンガ」に特化したフェアを日販さんと一緒に実施してまして。その中で、書店さんとの話の中でWeb発であることをもっと周知させていくべきだよねって話になったんです。

hoppy:そうそう。しかもこの企画は、1年くらい前からずっとやりたいよねって言ってたものなんです。ちゃんとみんなが参加できる透明な企画をやりたいよねって。「ちゃんと俺らが決めたんだ」って、ユーザーがユーザー自身の力で決めたことを納得できるようなもの。

あ、だから今回の企画のキャッチコピーが「WebのWebによるWebのための総選挙」なのですね!

sawaki:そうなんです。あと企画タイトルについては、みんなで投票することがちゃんと伝わって、Webであるってことが分かるものというので考えていました。色々案は出したのですが、「WEBマンガ総選挙」にすんなりと決まりました。

企画を考える中でこれだけは外せないっていうこだわりはありましたか?

hoppy:投票に「参加できる」ということを大事にしましたね。

sawaki:僕らの感覚では、所有欲があって本を買った人こそがファンの中で最も深いと思っているんです。だから、今回の企画では、書店でノミネート作品を購入した人に対しては1票につき3ポイントを投票できることになっています。ただWeb上で毎日参加できることも大事にしたかったので、Webからは1日1票としました。

hoppy:Webで毎日投票できる仕組みにしたのは、「頑張る」ことができるようにしたかったんです。貢献度の重み付けができるというか。かつ、ただのお金の戦いにしたくなくって。

投票を3回やれば、買った人と同じようになれる。ただし、買った人こそが一番の深いファンであるってのも大事にしたい。そこで、書店購入とWeb参加では投票数が異なるようにして、みんなが参加できるようにしました。

実際には、毎日コツコツ投票する人がかなり多くて、結果的にWebの方が票数がすごく多くなってしまったのですけど。

sawaki:あと今回は、作者自身がTwitterとかで「作品を応援してね〜」とファン向けに宣伝すると、その作品の票数がグッと上がったのが印象的でした。作家が宣伝して巻き込んで、それが結果に繋がる。この流れは狙い通りでもあったのですけど。

hoppy:やっぱり投票企画は投票してくれる人がいて初めて成り立つんですよね。人を動かすこともまた作品の力なんだなって再認識しました。

もちろんそれまでの作品づくりを頑張ることも大事なんですが、作品が完成したらおしまいってことではなく、特にWebマンガの領域ではいかに見てもらうかが大事だったりして。 こういう企画が立ち上がったときに、作家がリアルタイムで頑張れる場所や要素を作りたいって思ったんです。

sawaki:確かに最初から書籍として出版したものだと作者ができることってほぼないのですよね。流通業者なり、書店員さんなりが頑張る以外に知られる手法ってあんまりなくって。でもWebだと個人的に直接ファンがつくようになるので、どうファンを巻き込むかが重要になってきますね。

hoppy:これまでは「本を買って読んでねー」って言うしかできなかったのが、Webだと「URL見てねー」って言ってマンガを拡散できる。しかもそれが面白いマンガであれば、pixivとかTwitterとかでどんどん拡散して。拡散されさえすれば販売につながることも多いのですよね。

だから一瞬一瞬で急に売れたりするし、バズったりもします。これも1つのWebマンガの世界というか、Webならではなんじゃないかと思います。

投票ではどれくらい集まったのですか?

sawaki:70万ポイントが集まってくれました。票数ベースだと67万票ほどになるので、ほぼ大半がWebの票数になります。実際は、10万票集まればいいねとかいってたんですよね。

hoppy:ちょっと弱気でしたよね(笑)

sawaki:うん(笑)集まるかなぁって感触でした。

というのは、今回はpixivIDを必須にしていたので。不正票を防ぐ目的があるとはいえ、1つの障壁にもなったと思います。あとは、「それだとpixivのマンガが有利になるのでは?」っていう意見もありまして。そこはもう、システムとの戦いで仕方ない部分もあるのですけど、そんな中で70万ポイントも集まったことは本当にびっくりというか、、、とても嬉しかったです。

hoppy:ほんと感謝してます。みんなどれくらいやってくれるのかわからなかったので。

sawaki:そうだね、もともとの想定だと書店は全体の10%くらいで見てたよね。まぁ書店が1万ポイント、Webが7〜8万ポイントくらいかなって思ってました。

hoppy:ですね。まあ正直なところ、全く読めてませんでしたね・・・(笑)

次も投票企画をやろう!という話はあるのですか?

sawaki:そうですね、ぜひともやりたいです!その時はやっぱり書店さんとも協力しながらできるといいですね。

hoppy:結果発表のフェアの反響を見つつ、次回どうするか考えたいなぁと思ってます。やっぱり、こういうのって日販さんとか書店さん無しには盛り上がらないと思っていて。

sawaki:いま、別企画として、トーハンさんでもWebマンガアプリ発のものをまとめるフェアをしていまして。いまは書店では出版社別に本が並んでるから、読者も探すのが大変らしく。

hoppy:そうそう、例えば買い物にきたお客さんが「pixivコミックで読んだんだけど、どこにありますか?」ってきいても、書店員さんもどこの出版社かを全て調べている訳ではないので、わからないこともあるらしいです。

sawaki:それで、Web発のマンガをまとめた棚を作りましょう!ってことになって、pixivも一緒に参加させていただいているってわけなんです。

hoppy::そのために、トーハンさんにpixivコミック公式連載でやっている作品をリスト一覧にして渡すようにして、トーハンさんが書店さんにpixivコミックのマンガをまとめて発送してくれるようになっています。

sawaki:Webだけでなくて、書店とかでもこうして扱ってもらえるというのは、「Webマンガって売れてるんだ」っていう認知が広がってきたっていうことなのかなと思います。

hoppy:ですね。私たちもどうしてもWebばっかりの企画になってしまいがちなので、書店のようなリアルも含めた、互いの強みを活かした企画を今後もやっていけたらいいなと思います!

sawakiさん、hoppyさん、ありがとうございました!

WEBマンガ総選挙に気になる順位はこちらからご覧ください! https://comic.pixiv.net/sousenkyo/result

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matsuri
1990年生まれ。福岡県出身。2012年より株式会社コムニスに入社し、ブランドディレクターやスピーチライターとして経営者やリーダー層のスピーチ指導、またブランディングを行う。その幅広い経験を活かし、2017年3月よりピクシブ株式会社にブランドマネージャーとして入社。日々家事に子育てに追われる中、楽しい仕事と奮闘中!