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テキストコミュニティを盛り上げるために。pixiv小説&ピクシブ百科事典の「PIXIV MEETUP 2023」キーノートを振り返る

ピクシブのミッション「創作活動を、もっと楽しくする。」を実現するため、メンバーの日々の取り組みや想いについて共有する場として、オンラインカンファレンス「PIXIV MEETUP 2023」が9月に開催されました。各プロダクトの担当者が登壇したキーノートの一つ「pixiv小説」「ピクシブ百科事典」の発表について、登壇したrisariさんとhonさんに、当日の振り返りや裏話など壇上だけでは伝えきれなかったことについて伺います。

pixiv小説とピクシブ百科事典の成長について語った発表は、ログミーTechによる文字起こし記事が出ていますので、こちらもあわせてご覧ください! logmi.jp

自己紹介をお願いします。

risari:ピクシブ事業本部 小説マンガ百科部 事業部長のrisariです。前職では小説編集者やゲームプランナーを経験し、ピクシブに入社後、小説に関連するサービスの営業や企画に携わってきました。

hon:ピクシブ事業本部 百科事典チームマネージャーのhonです。前職はゲームプランナーで、他の業界にも興味を持ち始めたタイミングでrisariさんから声をかけてもらってピクシブに入社しました。

risari:新卒入社した会社での同期なんです!MEETUPでもその話をしようとしたんですが長くなりそうでやめました(笑)

小説マンガ百科部について教えてください。

risari:pixivは小説・マンガ・イラスト・うごイラが投稿できるサービスですが、私が入社した頃はそれぞれのコンテンツに特化したチームはありませんでした。ですが、各コンテンツでユーザーやコミュニティは異なるという観点から、作品種別に特化したチームがあると良いんじゃないかという話があがり、まず生まれたのが小説チームでした。

MEETUPでもお話ししたように、以前のpixivではイラスト・マンガに比べて小説への注目度が低く、専任チームを作ることでその風潮を変えていきたいと考えたんです。2017年に小説チームがスタートし、その後、2022年に百科事典チームも生まれました。

MEETUPでのお二人のキーノート登壇は、どのような流れで決まったのでしょうか?

risari:pixivのテキスト創作についてMEETUPで触れたいという想いが運営サイドにあり、小説マンガ百科部に登壇のお話をいただきました。テキスト系のサービスなら、pixiv小説はもちろんピクシブ百科事典もそうだよね、ということで百科事典チームマネージャーのhonさんにも入ってもらって一緒に話すことを決めました。

hon:一人が話すより、トーク形式にした方がより聞いてもらえるのでは、という狙いもありましたね。

当日話す内容についてはどのように決めていきましたか?

risari:なぜ私たち2人が登壇するのかという理由について、元々同じ会社だったという話から入ろうと思ったんですが、10分間という制限時間ではとても足りず。

hon:risariさんと相談を重ね、小説マンガ百科部がいかにテキスト創作を盛り上げようと取り組んできたかをメインに話すことになりました。

risari:要点を絞ったことで、短い時間でもわかりやすい内容になったのではないかと思います。

当日はrisariさんがマダラトビエイのアイコンでの登場、honさんが生身で登場という形式が印象的でした。この形になった経緯について教えてください。

※マダラトビエイはpixiv小説編集部のキャラクター。公式X(旧Twitter)や発行物などで活躍中!

risari:登壇するにあたって、私は顔出しはしない形でお願いしていたんですが、お面などを付けて壇上には出るイメージでした。ですが、打ち合わせを進めるうちに最終的にマダラトビエイのアイコンで出ることになっちゃいました。

hon:登場した時、会場がざわつきましたよね。片方は生身で片方はアイコン、どう展開するのこれ?と(笑)

risari:片方だけ生身というのが更に目を引いて良かったのかなと思いますね。2人ともアイコンでの登場だとここまで注目してもらえなかったかもしれません。ちなみに、あのやり取りを全て録音だと思っていた方もいたそうです。あんなにしゃべっていたのに(笑)

hon:登場の仕方を含め、色々つっこみながら楽しんで見てもらえたようで、SNSでも多くの反応をいただきました。

壇上に立って話してみて、ゲストの反応はいかがでしたか?

hon:皆さん、予想以上にpixiv小説のことを知っていてくれたことに驚きました。冒頭で「小説があることを知っている人!」という呼びかけをしましたが、ほとんどの方が手をあげてくれて。半分くらい手があがれば良いかなと考えていたので、嬉しかったですね。

お二人の発表は、ゲストへの呼びかけが多かったのも印象的でした。

risari:せっかくたくさんのゲストの方々がいるのでコミュニケーションをとりたいと思ったんです。pixiv自体、作品を介したコミュニケーションをうたっていますし。

hon:そうですね、ゲストとの交流を大事にしたくてクイズ形式にしました。反応がなかったらどうしようとドキドキしていましたが、想像以上に反応があってホッとしました。

risari:少し前に、pixiv小説1000億字突破のキャンペーンで音声広告を出したんですが、その時も最後まで聞いてもらえるようにクイズ形式にしました。聞いている人の気を引くならクイズだろう!と。

hon:クイズ形式のおかげで会場の皆さんをうまく引き込めて、印象に残る面白いセッションになったかなと思います。

登壇後、ゲストとは何かコミュニケーションが広がりましたか?

hon:MEETUPを見た社員が「百科事典でこういう求人をしているよ」と拡散してくれて、それがきっかけでカジュアル面談につながりました。

risari:採用に繋げたいという気持ちも大きかったのでそういう反応は嬉しいですよね。
キーノートはプログラムの最後だったので登壇後すぐに懇親会の流れで、ブースで交流する時間は少なかったんです。それでも懇親会の前に名刺交換してくれた方が、懇親会後にも話しかけてくれて、今まさに仕事に繋がる話をしたりしています。

社内からの反応はいかがでしたか?

hon:メチャクチャ褒められて嬉しかったですね。オフィスで会った人から「観ましたよキーノート、面白かったです!」と声をかけてもらうことが多かったです。

risari:社内からの評判が本当に良くて!社員にも私たちの仕事の内容や考えていることをより詳しく伝えるきっかけになったかなと思います。

pixiv小説もピクシブ百科事典も廊下でブースを出していましたね。そちらの反応はどうでしたか?

risari:ブースではゲストの方々にかなり話しかけてもらいました。pixiv小説ブースでは関連書籍や、過去のコンテスト賞品で作ったオリジナルコーヒーなど色んなものを展示していたのですが、それに興味を持って話しかけてくれる方が多く、たくさんの人と話すことができました。

hon:ピクシブ百科事典ブースは配布冊子が早々になくなって、途中からオリジナルせんべいだけが机に並ぶブースになっちゃったんですが(笑)その見た目も面白くて目を引いたようで、たくさんの方が足を止めてくれて交流することができました。

キーノートはこれまでの取り組みの話が主でしたが、直近ではどんなことに取り組んでいますか?

hon:「ピクシブ百科事典」とドワンゴさんの「ニコニコ大百科」の共同企画である「ネット流行語100」が、12月13日の結果発表に向けてまさに進行中です!それにあわせたPR施策も組んでいます。「ピクシブ百科事典というサービスがあって、ここを見ると創作文化に関わる色んなことがわかる」というアピールを今まであまりやっていなかったので、今後はそういった発信を強化していきたいと思っています。 site.nicovideo.jp

ピクシブ百科事典の魅力はどんなところにありますか?

hon:色んなジャンルやキャラクターについて、それらを好きな人が自由に書いているので、とにかく熱量が高い記事が多いんです。とある作品の関連情報が年表にまとまっていたり、キャラクター同士のエピソードが細かく書かれていたり。まさに執筆者の情熱によって記事が書かれていて、読んでいるだけで楽しいと思います。
もちろん情報量もすごいですよ。創作文化に関わる情報がとてもたくさんまとまっているので色んな方に見て欲しいです。そして、ぜひ編集する側にもなっていただきたいですね。

risari:ピクシブ百科事典で記事を調べようとする人に比べて、発信側になろうとする人はまだまだ少ない印象ですね。

hon:執筆の原動力は人によって様々で、好きなキャラクターを知ってもらうためや、推しのVTuberを応援するために書く方もいらっしゃいます。自分の好きなものを盛り上げるために、記事の執筆も体験してみてください!

今後、小説マンガ百科部として挑戦していきたいことや展望について教えてください。

risari:作品種別でユーザーは異なるので専任チームを作るなどしてきましたが、一方でpixivは1つのサイトなので、あらゆるコミュニティが相互に作用して欲しいと思っています。小説、マンガ、イラストそれぞれが個別最適なのであれば、そろそろ全体に寄与するようなことをやりたいなと。例えば、どのユーザーでも同じページを見て楽しいと思える仕組みなど、そんなことを考えています。小説についてはグローバルな展開も視野に入れていますが、まずは国内の「物語が好きな人達」に満足してもらえることを考えていきたいですね。

新しい施策という点では、コンテストに限らないチャレンジや企画を進めていきたいです。昨冬にはpixivと温泉旅館とのコラボを初めて企画しました。創作をより楽しんでもらうための企画をもっと展開していきたいと思います。

最後に、今回PIXIV MEETUPに参加してみての感想を教えてください。

risari:社内と社外の両方にブランディングできたことが良かったですね。また、pixiv小説ではリアルのコミュニケーションを大事にしようと、最近はそういった取組みも増やしているので、今回のMEETUPはその最たるものだったかなと。ゲストにはユーザーでもある方が多くいたので、生の声を聞けて本当に楽しかったです。

hon:ピクシブ百科事典は色んな人に見てもらってはいるんですが、ピクシブが運営しているサービスなんだという認知がまだ足りない部分があります。今回、ピクシブ主催のイベントで、こんなサービスもやっているんだよということが発信できて、社外の人々に楽しみながら見てもらえたことがとても良かったです。

お二人ともありがとうございました!

ピクシブ株式会社
「創作活動を、もっと楽しくする。」 クリエイターに、創作活動やファンとのコミュニケーションを楽しんでもらいたい 世の中のクリエイターの創作活動を支え、創作文化を刺激していきたい そんな想いで、私たちピクシブは世界中の人々の創作活動を支える事業を行っています。