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「男性の育児休業ってどうなの?」最近育休を取得した男性社員3名が質問に答えました

watasuke watasuke
2018.11.8
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こんにちは、二児の父でありBOOTHディレクターのwatasukeと申します。

最近ピクシブでは、私を含めて3人の男性社員が立て続けに育児休業(以下"育休")を取得しました。世間的にも育休を取る男性は増えつつあるように感じられますが、やはりまだまだ珍しい存在。

そこで、興味がある方の参考になればと社内で「育休を取った3人に聞きたいことありますか?」と質問をつのったところ、予想以上に多くの質問が寄せられました。

男性の育休に興味を持つ方が社内にこれだけいるならば、きっと社外にもたくさんいらっしゃるはず!ということで、寄せられた質問をもとに、育休を取得した男性社員3人で集まって語りあう場を設けて、その模様を記事としてまとめました。

育休期間の決め方から育休中のお金の話まで、多岐にわたった話題の数々。育休を経験した男性たちならではの体験談をご覧ください。

rinkei(写真左):一児(息子)の父。28歳。育休取得期間1年(育休取得中につき予定)。
watasuke(写真中央):二児(娘二人)の父。28歳。育休取得期間2ヶ月。
baniku(写真右):一児(娘)の父。32歳。育休取得期間1ヶ月半+リモートワーク利用1ヶ月。(注釈:「顔出しは恥ずかしい」とのことで「いらすとや」さんのいろいろな男性会社員のアイコンを使わせて頂きました)

なぜ育休を取得したんですか? watasuke:妻の負担を減らすためですね。特に産後の最初の1ヶ月、いわゆる産褥期は出産で体力の消耗も激しくて、サポートが必要だとわかっていたので。食事の用意やオムツ替えなど、自分でできることはやろうと。
あとは、子どもの成長を妻と一緒に見守りたかったというのもあります。赤ちゃんの時期は短いですから。

baniku : ぼくの場合は妻が妊娠中から切迫流産になったり、不安になることが多かったです。妊娠中に夫のできることは限られているので、産後はできる限りケアしようと考えていました。そういった理由もあり、早い段階で育休について上長と相談しましたね。
ちょうどその頃メルカリ小泉社長の育休が話題になっていたのもあり、男性の育休に対して肯定的な空気もできていました。ちなみにピクシブだと僕が男性育休第1号でしたね。

rinkei:主な理由は二人と同じです。ただ、育児は1日に数分〜数十分の作業を何回にも分けてするため、空いた時間に家庭や自分の課題に取り組むことも結構期待してました。
第一の目的が育児であることは忘れないように注意しています。

育休の期間はどうやって決めましたか?

watasuke:まず、自分は一人目のときに育休を2ヶ月取得していて、1ヶ月は短いかなという実感がありました。前回の2ヶ月という期間は子持ちの知人に相談したときに勧められた期間だったのと、その経験から2ヶ月がちょうどよかったので、同様に。

baniku:自分は抱えてたタスクもあったので遠慮気味に1ヶ月で申請しましたけど、今思えば半年くらい取ってもよかったなと思います。
実は最初の1ヶ月取ったあと、育児が安定しなかったのでプラス1週間ほど期間を延長したんですよ。それでもまだ落ち着かなかったので、その後は週2日出社、ほか3日はリモートワークで対応して、合わせて2ヶ月半くらい育児にコミットしていたという背景もあって。

rinkei:自分は、制度上取れる期間いっぱい取ってしまおうと思って、エイっと1年間に決めましたね。ただ、育休中に保育園にうまく入ることができれば育休は返上するかもしれません。

watasuke:ともあれ、1ヶ月じゃちょっと短いですよね。

baniku & rinkei:短い!

watasuke:個人の状況にもよりますが、2ヶ月以上、というのがオススメですね。

育休をとる後ろめたさはありましたか?

watasuke:後ろめたさは、少しだけありましたね。自分の持っているタスクを誰かにお願いすることにはなりますし。でも、「育休取りたいです」と申し出たときも上司や役員含め全員から歓迎されて、気が楽になりました。

baniku:ぼくは、さきほど言ったように育休第1号だったので会社的には「お、初めてだな」程度の空気はありました。いざ取ってみると変則的な育休だったんですが、周りの方によくフォローして頂きましたね。

rinkei:自分は育休を1年間で申請して、正直「会社から何か言われるかもな」とは思ってましたが特になかったです。ありがたかったですね。
自分の前にふたりが育休を取得していて、会社的にも男性の育休を推奨してましたし、後ろめたくさせない空気はあったかなと思います。
そもそも、育児を妻に押し付けてしまう後ろめたさの方が、会社への後ろめたさより大きい気がしますね。

育休の手続きはどれくらい面倒でしたか? baniku:特に面倒なことはなかったと思います。

watasuke:会社に申請書類を出して、あとは会社でやっていただいて、求められた書類を提出してって感じですね。

rinkei:会社の方とか社労士の方的には大変なのかもしれませんが、こちらには特に負担はなかったですね。ただ給付金が振り込まれるまでは、手続きに成功しているのかわからないので少し不安がありますね。

watasuke:育休ではないですが、出生後に役所に提出する書類関係などはもろもろあるので、その余裕は取っておいたほうがいいかもしれません。

育休中に仕事の連絡が来たりしませんでしたか?そういうときどういう気持ちになりましたか?

watasuke:まえもって「Slackで連絡OKです、連絡つかなければLINEでもOKです」と伝えてありましたし、ぼくに連絡しないとわからないことがあるのならそれはぼくの引き継ぎ漏れだなと思っていたので、あまり気になりませんでした。
最初の1週間は、呼ばれなくても自分から結構Slackを見ていましたね。子どもが寝ている間とか。

baniku:Slackはちょくちょく見ていましたね。あとなにかあったらたまにオンライン通話するとか。

rinkei:ぼくも、最初の1週間はちゃんと見てて、あとはぽつぽつ、という感じですかね。特に気になりませんでした。

育休中はどんな一日の過ごし方をしていましたか?

rinkei:ぼくはまさに今育休中ですが、今朝は4時に子どもが泣いて起きたのでミルクをあげて、朝ご飯つくって、と家事育児したりしつつも、余裕があれば個人開発のコードを書いたりしてますね。

watasuke:ぼくも食事の用意は自分の役割でしたね。あとは、おしっことかで泣いたらおむつ替えたり。いつ泣いても大丈夫なように、近くでスタンバイしておいて気を張りつつ、プログラミングの勉強したりというのが主でしたかね。
たまに寝顔を見て癒やされたりとか(笑)。

baniku:我が家もだいたい同じですが、違うところで言えば時間を決めて妻と世話を交代していましたね。
ただ、子どもは一人目だったので最初は勝手もわからず、「ミルク飲まない!」みたいなときに自分も妻もわからず辛い、みたいなことが頻発しました。だから、育休で時間に余裕があって本当によかったです。
大変なこともどちらか一方に押しつけるよりは二人で悩んだ方が解決も早いし、お互いの信頼関係も築けます。

育休を取得してから、価値観の変化はありましたか?

watasuke:価値観の変化で言うと、3つありまして。
ひとつは、会社のことが好きになりました。快く育休を取らせてくれてありがとう、復帰したらがんばろうみたいな。

baniku:それはありますね。
夜中の0時過ぎに妻に陣痛がきて生まれそうになったときも、「明日仕事いけません」と連絡したら即OKもらいましたし。会社の温かさを感じましたね。

watasuke:二つ目は、時間の貴重さを思い知りましたね。自由な時間は減るし、特にまとまった時間はほとんど取れなくなりますから。

baniku:ぼくもいま自分の自由時間は定時に帰っても0時をまわってから、という感じになってしまってますね。

rinkei:ぼくも、妻が妊娠中のときから、定時で帰れるように仕事のスタイルが変わりましたね。

watasuke:三つ目は、世の中の子育てしている人に共感するようになりました。「みんなこれやってるのか〜!」と。

rinkei:わかる! "戦友"みたいな。
あと、人間ひとりひとりがこれだけ両親に手をかけて育てられてるんだな、と思うようになりましたね。

watasuke:親孝行というか、Google フォトで写真共有したりメッセージ送ったりもするようになりましたね。

baniku:うちも子どもが生まれてから親とは仲良くなりましたね。
あと、育休関係ないですが子育てにお金は必要だなという気になりました。

watasuke & rinkei:わかる。

育休を取ると妻からどのような反応を得られますか?

baniku:やっぱり歓迎されましたね。

watasuke:うちは一人目のときも取っていたし、「取って取って」と言われてましたね。

rinkei:妻はよかったですけど、ぼくの親からは「1年も取ったら奥さん心配するんじゃないの?」とは言われましたね。

watasuke:うちの両親は、「いい会社だね」って歓迎してくれましたね。

baniku:ぼくも、病院の人にも褒めてもらいましたね。

watasuke:勘違いしている方がけっこういるな、と思うのは、「優しい会社だから育休が取れる」と思っている方がいらっしゃることですね。

baniku:「いやいや、労働者が育休を取得できるのは法律で定められた権利だから」と。

rinkei:育休を取得してる男性の割合は2017年で5%くらいらしいですしね。(※厚生労働省の調査では2017年度における男性の育休取得率は5.14%)

watasuke:観測範囲では増えてる感じはありますけどね。
話を戻して、パートナーからは、育休を取ることは基本的に歓迎されると思います。

育休期間中のお金について(手当等ありますか?どれくらい貯蓄していましたか?)

rinkei:これ勘違いしてる方多いですけど、まず、育児休業給付金は会社からじゃなく国から支払われるんですよね。
で、最初の半年は月給の67%、それ以降は月給の50%が支給されます。(※育児休業給付金の支給には、雇用保険に加入している、育休を開始前2年間に被保険者期間が12ヶ月以上あるなどの条件があります。)

watasuke:いい会社じゃないと支給してくれない、というものではないんですよね。
貯蓄については、うちは収入がなくても1年間は暮らしていけるかな、というくらいの蓄えでしたね。

baniku:うちは2年分位ですかね。年齢の差もあるでしょうが。

rinkei:うちは半年分くらいと、あとは給付金を期待して。なので、給付金などのシミュレーションはけっこうしましたね。ファイナンシャルプランナーの方に話を聞いたりもしました。

育休中、やってよかったことはありますか?

watasuke:一人目が生まれたときにデジタル一眼レフカメラを買いました。いいカメラでいい写真を撮ると、思い出になるし、オススメだなあと思いますね。といっても最近はiPhone XSのカメラが優秀なのでイベントのときくらいしか出さなくなっちゃいましたが(笑)。

baniku:写真はよく撮るようになったので、クラウドストレージはぼくも契約しましたね。あとは、子どもが泣いているのをあやしてる間、Netflixで動画を字幕つけて見てました。 泣いていると音声が聞こえないので(笑)。
それから、育休じゃないですが、立ち会い出産はしてよかったです。それから無痛分娩。

rinkei:うちも無痛分娩でしたね。それでも出産後は大変そうでしたが。

watasuke:特にこれ!というよりも、日々の成長をゆっくりしっかり見守れた、というのがよかったですね。

rinkei:成長を見逃していない感はいいですよね。

育休を取ったことで家庭円満になりましたか?

watasuke:育休を取ったからよかったですが、逆に取っていなかったらヤバかったな、と思います。

rinkei:育児をしている妻と仕事をしている夫で乖離していくでしょうね。なんで私だけみたいな。

baniku:二人で育児していてもつらいのに、一人になったらどうなっちゃうんだろうと思いますね。

watasuke:逆に、男性が育休を取っていない95%の家庭がどうやってまわしているのか想像しにくいですね。

watasuke:これは知り合いの女性に言われて響いた言葉なんですが、「子どもが生まれて数ヶ月の夫の態度でその後一生の夫婦の関係が決まる」と言われたんですよね。
家庭円満のためにも、育休を取ることを勧めたいと思います。

育休から復帰するときは、反動はありましたか?

watasuke:ぼくは、定時の19時に仕事を終えてから家に帰るのだと、家に着くのが遅すぎて妻の負担が大きかったので、復帰してすぐ勤務形態を9時〜18時に変えてもらいました。

baniku:あーいいですね! うちもそうしようかな……。

watasuke:それでもやっぱり食事とかを妻が一人で用意して、上の子もあわせて世話したりしなければいけなくなるので、大変そうです。早く保育園に入りたいですね……。

baniku:ぼくのように、育休から復帰してもすぐには安定しないケースもあると思うので、そのときは会社と相談しつつ、最適な働きかたを模索するのがいいのかな、と思います。

育休を取るデメリットはあると思いますか?

watasuke:特にないですね。評価が下がるのではみたいな噂も聞きますけど、そもそも育休を理由とした不利益な扱いは法律で禁止されてますし、実際復帰してもそんなことは感じませんね。

baniku:ぼくも育休期間を加味しても、特に評価面談等でそこを問われることはありませんでした。デメリットはないので取ったほうがいいと思います。

育休を検討している男性にメッセージをください

baniku:育休を取れ!できるだけ長く取れ!ってことですね。

rinkei:同感です。それと、育児は忙しくはありますけど、自分の時間が取れる面もあります。スキルの見直しや、業務に追われてできていなかったことできるようになるので、いい時間だなあと思いますね。

watasuke:スキルもそうですし、人生を考え直す時間にもなると思います。自分は何をしたいんだろう、そのためにはなにをしなきゃいけないんだろうって。
ひっくるめて、育休は男性も取るべきだと思います。

男性による育休トークを終えて

育休という経験をテーマにした3人の語り合いは、「男性も育休を取得すべき」という結論に落ち着きその場を閉じました。

ひとによって状況は様々だと思いますが、この記事が男性の育休に関して興味や悩みがある方の参考になれば幸いです。

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