コーポレートエンジニアリング・社内IT分野の責任者を務めておりますbashです。
2020年にこのような記事を出しておりましたが、その後ご無沙汰しておりました。 inside.pixiv.blog
同様の設問で当時と2022年に向けた現在のdiffとこの先の展望についてご紹介します。
- 現在のチーム体制を教えていただけますか
- 今後取り組みを広げるにあたり、手が足りていない領域はどこだと思いますか?
- コーポレートエンジニアリング業務を行う上でのやりがいはどんなところですか?
- 未来のチームメンバーに、何かメッセージはありますか?
現在のチーム体制を教えていただけますか
- 2020年当時は責任者含めて兼務者2名
- 現在は責任者は別事業部兼務あり
- メンバーはフルタイムコミット4人で構成
この通り圧倒的な戦力増強を果たしました。
メンバー構成
昨冬から今夏にかけてにジョインしたピクシブ勤務歴平均半年なメンバーたちで構成されています。
丁寧に歴史的経緯や長年の慣習を整理・言語化し、理想の仕組みへと構築を進めています。
- システム開発・社内IT・フロント業務にと幅広い経験を持ったベテラン技術リーダー
- 客先常駐からインハウス転身の社内ITエンジニア
- システム開発運用からコーポレートエンジニア転身の若手技術者
- 様々な企業で多彩な経験を積んできたITヘルプデスクリーダー
チームワーク
前述4人で社内ITチームとして、スクラム組んで日々の業務に邁進してもらっています。
- 2週間スプリントとして、ふりかえりとプランニングを実施
- デイリーでその日動かすべき事柄を精査
- 業務上の各種技術トラブルの駆け込み寺的な側面があるので、イレギュラーな飛び込みヘルプ要請に柔軟対応
手前味噌ながら実務力とのびしろのバランスがいいチームとみています。普段の業務についてもチームに対して責任者のわたしから、デリゲーションポーカーでいうところの⑦Delegate水準で委譲完了しています。
今後取り組みを広げるにあたり、手が足りていない領域はどこだと思いますか?
- 2020年当時は確たるルールがなかったり、個別対処が多かったりして、柔軟な反面わかりにくいところが多かった
- 現在はまだ道半ばではあるが、柔軟かつ大胆かつ明快な権限モデルを運用している
今年は組織面・運用面についての強化に専念してきました。
大きな成果としては、以下の3点があります。いずれも派手ではありませんが今後の展開のベースとなる大事な布石を打てたと評価しています。
- 申請・相談窓口対応をチームでのモブワークで低属人性と高速さを実現したこと
- 慎重にしぼるべき権限と大胆に付与していい権限とを整理してガイドラインに基づいた運用をスタートしたこと
- 複数テナント運用していたGoogle Workspaceを片寄したこと(現在移行中)
中でもモブワークはこれから新しいことを進める上でも、戦力増強を目指す上でも、1つの課題に対して皆で対処できる集団戦法です。マネージャ目線でも安定したスループットを期待できるので、これからも強化していきたいと考えています。
目標・今後の整備
対処リードタイムの短縮は永遠の課題です。現在は申請にかかれている希望締め切り日の前倒しを対象の90%以上の件数で実現することを目標に据えて、日々改善を重ねています。
来年はシステム的な取り組みを強化したいと考えています。ざっと上げると以下を整備していきたいと考えています。
- 各種ID・ディレクトリ統合
- Managed Apple ID展開
- AFS活用
- PCのゼロタッチプロビジョニング
- 社内SSOカバレッジ向上
- チャットボットサポート
- ログ収集&モニタリング強化
- 社内ネットワーク管理の巻取り
コーポレートエンジニアリング業務を行う上でのやりがいはどんなところですか?
2020年当時は、自らの視野・視座・技術力でフロンティアを切り開くことで未来が変わると語っていました。 今ではその要素に加えて、わたしたちが整備したもの・対応しているものは事業スピードの律速ポイントになりうるという影響度の大きさにやりがいの比重が高まっていると考えています。
そのためには状況把握、解決プロセス、ソリューションの知識はもとより、日々フロントで業務にあたっている事業メンバーたちと同じ立ち位置で皆が本当に必要だったものを引き出すことが必要です。
なお、メンバーたちとは週次で個人成長をテーマに1on1をしているのですが、場数を重ねるにつれメキメキと毎週毎週成長が見えており、これもまたやりがいの一つと考えています。
未来のチームメンバーに、何かメッセージはありますか?
2020年当時、このようなことを掲げていました。
仕事という創作活動に社員みんなが取り組める場所を技術の力で整備しませんか?
この思いは強まるばかりです。ピクシブでの業務はそれ自体が創作活動で、どの職種であれ事業であれ部署であれ創作に携わっています。
それを支えるメタな創作は大変エキサイティングなので、ぜひピクシブでの技術仕事として検討してもらえるとうれしいです。
いまいまは、採用ポジションとして定義をアップデートしようとしています。 まずはピクシブでのこの分野の技術的な整備に興味を持った方は、こちらからカジュアル面談にエントリーいただければと思います。